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解決努力をしている人に感謝する

緊急事態宣言の発令後、多少の上下はあったものの新型コロナウイルス感染者数は減っている。

飲食店にターゲットを絞った今回の宣言は、当初「今更遅い」「緩すぎる」「もっと厳しくしないと取り返しがつかなくなる」といった批判の嵐であった。でも今の状況を見れば、かなり効果を上げたと考えて良いのではないか?

これは、素直に喜ぶべきことだと思っている。ところが、こうなると重症患者数や病床の使用率等に焦点をあてて批判する向きも出てきた。

或いは、感染者数の減少は濃厚接触者の追跡を諦めて検査をしなくなったからだ、更にはオリンピック開催のために意図的に検査を減らしているからだ、といった陰謀論まがいの説まで出るに至っている。

なぜ、このような方向に流れて行くのだろう。

そもそも、移動を著しく制限する外出禁止措置やロックダウンを望む人などいないはずである。それをせずに済んだのに、次から次へと批判が噴出するのはおかしい。

結局、緊急事態宣言はきっかけ。行政に対する不満がまず存在し、それがきっかけを得て噴き出したと考える方が、合理的だと思う。

生活が苦しい、勤め先の経営状態が厳しい、家族が皆家にいて家庭内での適度な距離が取れない、楽しく飲むこともできない……。行政の責めに帰すべきかが疑問なものも含めて、言わずにおれない鬱々とした気持ちの蓄積やとにかく何とかしてくれという強い欲求があると受け止めている。

この負のエネルギーは、吐き出すことが快感となる。だからなかなか収まらない。

ただ一つ明らかなのは、不満を言うだけでは何も解決しないこと。解決には至らなくても、改善に向けて人知れず努力している人はいる。

そういう人に対してきちんと感謝をする。この正の循環を回すところから、負のエネルギーの低減が始まるのではないかと考えている。

読んで頂いただけでも十分嬉しいです。サポートまで頂けたなら、それを資料入手等に充て、更に精進致します。今後ともよろしくお願い申し上げます。