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老人の骨折原因を深掘りしてみた

昨日今日と帰路に雨がパラついています。今日は昨日みたいに家に近づくにつれて雨足が強まらないことを、切に願っています。

さて、……

老人が自宅で転倒することは珍しくない。転倒だけで済む運が良い場合もあるけれど、少なからぬ老人は転倒した際に骨折してしまう。

老人の骨は骨密度が下がっており、もろい。転倒した際の衝撃程度でと侮ってはならない。骨折するか否かは、まさに「運」に委ねられている。

この骨折であるが、足の関節付近で発生することが多い。そのために歩行困難に直結しやすい実態がある。

今は折れた箇所をボルトで繋ぐため、骨同士が繋がるのを待つことなく手当てが終わってしまう。傷口が塞がればすぐにリハビリにうつり、何とか歩けるように持っていく。

このような老人の骨折について、よく筋力が衰えて足が上がらないからつまづきやすいというまことしやかな説明を見かける。しかし、普通の家でつまづく元となる障害物が通路に放置されている例は、それ程多くないと考える。

そもそもすり足であれば、歩行の邪魔となるものに足が引っかかったとしても勢いよく転倒ということはないはず。恐る恐る歩くような感じであれば、身体も防御態勢を取るだろうし、転倒も緩やかになるケースが多いと思われる。

老母の様子を見ている限り、老人は何らかの要因で一瞬気を失い、それに起因して転倒するのではなかろうか。もしこのような状況が原因であれば、転倒防止のために家屋内に手すりを設置しても防ぎきれないことになる。

私は医者ではないのでハッキリと申し上げることはできない。でも、転倒時に何らかの障害物があったとは考えにくい。

よく考えていただければ分かると思うが、障害物に足が引っかかったとすれば、転倒方向は前方になる。この際に、手も付かないことはないだろうし、そもそも前に倒れた時に、力が掛かるのは足よりも腕ではなかろうか。

だから、つまづきによる転倒例は少なく、何らかの別の要因により真横に倒れ、その場合に大腿骨の付け根が折れるケースが多いのではないかと考えている。

恐らくだけど、意識を失うことによる転倒例が少なくないとみている。つまり、不整脈や一瞬の心停止により血流が停止、それゆえに意識が失われ転倒する。これは医者ならぬ私の自説でしかないのだが。 

でも、このように考えるとすごくしっくりくる。そして、このことは宅内の手すりの設置がそれほど役立たない可能性も示している。意識がない人は手すりをつかめないからだ。

もちろん、原因は一つではないことも理解しているし、言い張るつもりもない。

何はともあれ、認知症になりたくなければ、骨折での入院は避けるべきである。そういう意識が全国に広がることを強く願っている。

お読み頂き、ありがとうございました。

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