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機動戦士ガンダムで描かれた世界でのジェンダー意識、リアルとは差が大きい

今朝も寒くて、布団から出ていた腕が冷え切ってしまいました。寒暖が本当に極端で困っています。

さて、……

もしかしたら、若い方はガンダムを知らない世代もおられるのかも、と若干不安ではある。私が中学生の頃に初代が放映されて、絶大な人気を誇ったアニメである。

その後、続編が作られていくこととなり、それらも初代以上に人気を博していった。私は途中で離脱したので、今の様子は全く分からない。最近は新作が出たとも聞かないので、ブームは落ち着いたのだと思っている。

……というのは前振りで、ガンダムは未来の宇宙植民と人が操作するロボットをモチーフに、人物描写もかなり作り込んだ壮大なストーリーが魅力であった。しかし、ふと気付いたことがある。

それは、未来を描いた割にはジェンダー意識がほぼ昭和のままだということ。今我々が生きている時代よりもはるかに未来の話のはずなのだが、男は男らしくを求めていた。端的にはカイ・シデンを「軟弱者!」と平手打ちするセイラとか。

また、フラウ・ボゥが子供たちを入浴させるシーンもあった。子どものお世話は女性が……というのもどうかと思う。このアニメに、男性の育児シーンは出てこなかった。

また今の時代でも、子どもとの入浴は踏ん張っても年中さんくらいまでかな、と思っている。なお、幼いとはいえ、男女をまとめて入浴させるべきではないだろう。

このように今の我々のジェンダー意識でも、これはマズいと思えるレベルのシーンが散見されるのである。冷静に考えて、更に未来であれば、もっとジェンダー意識は徹底されていくはずで、この状況はミスマッチである。

アニメの製作においては、時代設定やその時代の風俗等についても会議で徹底的に語り合って決めていくものと聞いている。その場において誰も私が上で述べたようなことを問題とはしなかったのだな、と気が付いた。

それらを責めるつもりはない。ただ未来を描くことについて、我々の想像もできない感性を発揮するアニメ制作者達でも、リアルの時代の趨勢までは見通せていないことが、いみじくも分かってしまった。

そもそも、未来のメカも想像とは違う場合が多い。それについては、以前の記事で書いた。

全部の機器を目の前に並べて一つ一つチェックすることは、マンマシンインターフェースとして考えても実際上かなり難しい。今は、必要な部分のみを目の前に呼び出して操作するのが普通になっている。

さらに、AIによる監視システムを組み込むことで、人間が直接機器の値をチェックする範囲も、現行より更に減っていくことが予想される。

……というように、未来は人間の想像力を超えて変わっていく。ゆえに、未来のジェンダー意識の進展など、更に想像もできないのはむしろ当然のことなのかも知れず、やむを得ないことだと理解する。

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