見出し画像

今の子どもの将来は明るいのか、懐疑的になる

朝、出社ギリギリのところで雨が上がり、残っていた運をかなり使ったのではないかと心配しています。

さて、……

私達が子どもの頃、サザエさんやドラえもんは定番アニメだった。サザエさんのカツオ君も、ドラえもんののび太君も、勉強は苦手なタイプとして描かれている。

でも、彼らの日常は楽しそうだったし、未来もそれほど暗そうには見えなかった。カツオ君はともかく、のび太君はしずかちゃんと結婚できる設定であり、少なくともそれなりの生活を営める未来が描かれていたからだ。

アニメを基に現実を語るなと言われたら、それはその通り。でも、当時は勉強が苦手なお調子者であっても、将来社会で何とかやっていけると思われていた。

しかし、実際に自分が大人になり、今のITだAIだDXだという時代に身を置くと、職についての認識がかなり変わったことを実感する。

有り体に言えば、これまで当たり前にあった仕事が失われる可能性が出てきたということでもある。自動運転技術が更に進歩すれば、トラックドライバーやバスの運転は人が行う仕事とはならない可能性が高まる。

運転の仕事には、今も多くの人間が従事している。だから、もし職として成り立たなくなった際には、かなりの雇用喪失に直結することになる。

よく、単純作業はAIに任せて、人間は機械ができない創造的な業務に就くべき等と言われる。でも、皆が皆創造的な才能に恵まれているわけではない。単純作業が得意な人も少なからずいるのである。

着陸した飛行機を搭乗口に誘導するマーシャラーも、人から機械に移行しつつある。薬局の調剤も、医師の処方箋に記載されたバーコードを読み込ませて薬がパッキングされるようになれば、薬剤師は不要になるかも知れない。

もっとも、薬剤師は医師の処方のチェックも職務とされている。ただ飲み合わせ不可の薬剤のチェックがAI判断で可能となると、人間が担うべき部分がどの程度残っているのかという問題が生じる。

このように、多くの人が従事している仕事がそう遠くない将来になくなる可能性があるならば、なくならない仕事を選ぶよう子供らに伝えなければならない。恐らくそれは、今ある仕事にプラスして、今後新しく生まれる仕事を想像して伝える必要があるのだけど、何が新しく仕事となり得るのかが分かりかねている。

もしかしたら、今までのように将来目指す仕事を見据えて学生時代から準備する、というスタイルも過去の遺物として扱われるのかも知れない。ポッと出の新しい仕事にすぐに順応できる素質を持つ人間だけが、その仕事に就くこともあり得るのである。

この変化を楽観的に捉えられるなら、未来はきっと明るい。でも、そう単純ではないとも思う。

お読み頂き、ありがとうございました。

読んで頂いただけでも十分嬉しいです。サポートまで頂けたなら、それを資料入手等に充て、更に精進致します。今後ともよろしくお願い申し上げます。