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オムライスが似合う男って渋いかしら?

今日のお昼はラーメンにしました。

朝に比べれば気温が上がったとはいえ、やはり体が温まるものに惹かれます。

さて、……

これまでの人生でオムライスを食べたことがない人は、かなり少数だろう。具材の何かにアレルギーがあるのでなければ、一度は食べたことがあるはず。

その点では大衆食の一つだと思う。そして、町の洋食屋さんでも、ほぼほぼ定番として供されている。

伊丹十三監督の映画「タンポポ」に出てくるオムライスは、チキンライスの上にプレーンオムレツを載せたもので、それをナイフで割っていくと、中の半熟の部分がチキンライスにトローッと広がってとても美味しそうだった。

このように、各種のアレンジも含めて人口に膾炙しているオムライスであるが、渋い男の食べ物としてふさわしいかを考えると、どうにも似合わない気がする。

昔持っていた文春文庫の「美味しい銀座」シリーズの一節に書いてあったのだけど(かなり記憶違いがあることはお許し願いたい)、やはり黄色と赤の明るい色味が大人の男の渋さと合わない、深みを感じさせないということなのだろう。

でも、その考えに則ると、渋い男は食べられる美味いものがそれなりに少なくなることに気付く。

うまい棒、ぴよりん、東京ばな奈、ソフトクリーム、フルーツパフェ、スパゲッティナポリタン、カニパン、エビフライ、ファミチキ……。これらを美味そうに食べている渋い男を、少なくとも私は想像できない。

どうしても「渋い=人生の酸いも甘いもかみ分けた経験を持つ」というイメージを抱くため、明るい色合いや子どもの好きそうなもの、甘いものが外れてしまう。

当方の勝手なイメージだけなので、あなたの思いは異なるかも知れない。それでも、やっぱり合う・合わないはあると思う。

自分のイメージを維持するために、食べたいものも食べないという選択をするのは、ある意味で究極の選択だと思う。少なくとも私はしない自信がある。

逆に、渋いオムライスの食べ方を披露してくれる方はおられないだろうか? それがあるとありがたいと思っている「自称渋い男」は少なからずいると思っている。

お読み頂き、ありがとうございました。

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