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会議を念頭に「雄弁は銀、沈黙は金」に加えるとしたら

今日は心労の重なる1日でした。明日がそうならないことを願っています。

さて、……

タイトルの言葉「雄弁は銀、沈黙は金」はよく使われるものだと思っている。この言葉は、英国の思想家カーライルの「衣装哲学」に書かれているらしい。

ただ、誤解されている部分も多い。「あれこれ言うより黙っているのが一番良い」というのは誤りである。雄弁に大きな価値があることを前提に、ただ時によっては黙っていた方が効果がある場合があって、引く時は引くべしという意味らしい。

常によどみなくペラペラと語る人が、時に黙ってしまうとしたら、確かにインパクトが大きい。黙して語らないことで実は語っているということのようである。

だから、会議で普段から黙っている人の沈黙は金ではない。会議に出ている以上は何かを語るべきである。

実は意外と役立つのは「わからないことをわからない」と発言することだと思う。もちろん、みんなが知っているべきことをわからないのは論外だけど、議題の中で説明される経緯には、何でそうなったのかがわからない場合がまあまああると思っている。

これ、資料の書き手が十分わかっていてつい端折ってしまうのが原因ではあるのだけど、それを指摘することは大事。それによりあなたは参加者に「この人、ちゃんと考えているんだな」という印象を与えることもできる。

対応方針案を考えるのは結構難易度が高いのだけど、こういうことならできるのではなかろうか。そしてこの確認は、多くの人に取っても役立つ。特に上位者は聞きたくても体面があるため、聞けない場合がある。

それを代わりにやることで、皆の理解が進み論点がよりクリアになるのだから、会社に貢献できていると言えるし、一翻(イーハン)つく行動と評価できる。

もっとも、これが雄弁かと問われると辛いのも事実だけどw 本来は「雄弁は銀、沈黙は金」という個人の行動に関わる言葉に「ブレイクスルー提案は白金」も加えたいところ。

でも、ブレイクスルーとなる画期的な提案がいつもなされることはないだろう。ポンポン提案が出るようなものであるなら、テーマ設定がおかしいし、最初から会議をする必要もあるまい。

なお、更に加えるとしたら「批判目的の意見は糞」である。会議の場で妙にマウントを取りたがる人がたまにいるのだけど、批判は手段であって目的ではない。

そもそも問題があると思っているからこそみんなが集まっているのである。従って、批判される点は皆がある程度認識できているはず。みんなの貴重な時間を取っていることを考えれば、このような振る舞いは厳に避けるべきだろう。

以上から並べ替えると、
「批判目的の意見は糞」
「質問はプラス一翻」
「雄弁は銀」
「雄弁の中のたまの沈黙は金」

「ブレイクスルー提案は白金」
となる。

強引に文末を「ん」で韻を踏んでみたが、会議出席時に念頭に置いて頂ければ幸い。

お読み頂き、ありがとうございました。

読んで頂いただけでも十分嬉しいです。サポートまで頂けたなら、それを資料入手等に充て、更に精進致します。今後ともよろしくお願い申し上げます。