私立中高生の勝負メンタルについて考えたこと
今日もなかなか暑かったですね。特に朝は寝汗をかいていて、一瞬コロナ罹患を疑いました。
さて、……
私は公立中学・公立高校を卒業した。これ、日本では一番ノーマルな道筋だと認識している。だけど、首都圏の場合はそうでもない。
いや数としては、首都圏でもやはり多数派であると思う。しかし、多数派の割に世間の耳目を集めることはない。
教育熱心な家庭では、中学受験が当たり前。特に女の子はそれが顕著で、公立中学校の男女比は、自然状態からかなり逸脱した状況になる。
ぶっちゃけ、私の出身地では私立に進む人が少なかったこともあり、中学受験はエエとこのボン・ジョンがするものという認識であったが、首都圏ではそうではない。これには、未だに馴染めていない。
義務教育ではない高校からでも良いのではないかとも思うのだけど、中高一貫の6年間しっかりしたカリキュラムに基づいて受験対策を行い、良いとされる大学への進学を目指す。それがセオリーらしい。
田舎者の私は「ふーん」と言うしかない。
従って、中学受験は首都圏では少なからぬ人間が通る道筋になっているが、それには当然小学生が挑むことになる。専門の塾に通い、日々の勉強が結構な精神的負担になってもいる。それを親子で協力して乗り越えることになる。
受験期直前になると、小学校の教室はかなり荒れるとも聞く。受験組はピリピリしている一方、公立組は何もしなくても進学できる。当たり前なのだけど、そこに軋轢が生まれることもあるらしい。
受験のプレッシャーを乗り越えて晴れて私立に進んだ子と、普通に公立に進んだ子には、メンタル面でも差が出るという話を聞いた。それが現れるのが、運動部の大会。
私立中の出身者は勝ち負けにこだわり、勝負の結果が出るまで諦めない。負けると悔し涙を流す子すらいる。一方で公立中の出身者は「必死になっている」と思われたくないという気持ちから、それほど熱くならず、負けても淡々としている。
もちろん、みんながそうだというわけでもないとは思う。でも、勝負にこだわる精神は、私立出身者の方が強くなるのは自然の理であろう。そういう選抜をされる経験をしてきたのだから。
以前、私立中高出身者の環境が画一的であることを書いた。
勝負ごとにこだわる人間に対してはどうしても忌避感が先に立ってしまうのだけど、勝負に勝つ執念を身に付けた人間の方が勝ちやすいのは否めない。
むしろ公立校の中で「エエカッコシーは損、時に自分の勝ちたい欲を露わにすることも必要だ」と教える必要があるのではないかと考えたりする。
多様性を絶やさないためには、これも大事なことだと思う。
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