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140文字の駄文

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詠んで頂けたら、何かの形で表現して頂けたら幸せます。連絡頂けたら、飛んで参ります。
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#りくちの妄想はどこかおかしい

君の視線を感じてた。でも、気付かない振りをしていた。怖かったから。君がまた辛い思いをしてしまう気がして。遠い遠い昔を思い出して不安にかられてしまうんじゃないかって。今生ではあり得ないことなのに…。それでも、思い出して辛い思いを思い出して君が泣くんじゃないかって思ってしまうんだ…。

あなたは僕に看取られて、幸せそうに笑って目を閉じたね。でもね、僕はこんなこと望んでなかったよ。僕はあなたの冷たくなった手を握り独り呟く。「祈ってた。まだ一緒にいられます様にって。願ってた、あなたの笑顔を守れます様にって。ね、神様なんていないんだね…。」神様なんてさ…いないんだね。

「逝かないよ 約束したから…」貴方は微笑む。悲しげな光をその瞳に宿して。約束…。そう。私が貴方に無理矢理させた約束。死しても、私の傍から離れないでと。貴方が優しいのを知っていて私が貴方を縛っている。私の呪縛から逃れられない優しい貴方。その瞳の光を知っていても私は貴方を縛り続ける。

あなたは…あなたは誰ですか?あなたはあなたでしかありません。誰にもなれません。あなたはあなたでしかないのです。でも、何かを生み出すことも、何かを成し遂げることはできます。あなたがあなたで在ることをあきらめなければ。あなたはあなたでしかないのです。あなたで在ることを忘れないでいて。

僕たちの始まりは何処だった?寧ろ、始まってもいなかったのではないだろうか。気がつけば側にいて気がつけばいつも一緒だった。言うべきことも言わず。ただ一緒にいただけではなかったか?始まりもしていないのに、気がつけば、終りというものがきていた。僕たちに果して終りは存在して良いのだろうか

「怖いか?」貴方と地獄に堕ちると決めた。そんな私に貴方は訪ねる。「怖くないわ。」貴方の瞳を見つめて言う。真っ直ぐに愛しい貴方の瞳を見据えて。「そうか…分かった。」怖いのは貴方ではないの?覚悟が揺らいでる。「私は、全てをすてて貴方を選ぶわ。貴方は…ッン…」深い口付け。それが貴方の…