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君の視線を感じてた。でも、気付かない振りをしていた。怖かったから。君がまた辛い思いをしてしまう気がして。遠い遠い昔を思い出して不安にかられてしまうんじゃないかって。今生ではあり得ないことなのに…。それでも、思い出して辛い思いを思い出して君が泣くんじゃないかって思ってしまうんだ…。
あなたは僕に看取られて、幸せそうに笑って目を閉じたね。でもね、僕はこんなこと望んでなかったよ。僕はあなたの冷たくなった手を握り独り呟く。「祈ってた。まだ一緒にいられます様にって。願ってた、あなたの笑顔を守れます様にって。ね、神様なんていないんだね…。」神様なんてさ…いないんだね。
『恋(おも)い募りて』いつからでしょう。兄のように慕っていた貴方を一人の男として恋い始めたのは。貴方が私に見せる優しい仕草や頭を撫でる温かな手を愛しく思ってしまう。貴方の優しい眼差し貴方の優しい言葉に貴方の優しい笑顔に胸が熱くなってしまう。貴方を見つめる度に兄のように思えなくなる
「逝かないよ 約束したから…」貴方は微笑む。悲しげな光をその瞳に宿して。約束…。そう。私が貴方に無理矢理させた約束。死しても、私の傍から離れないでと。貴方が優しいのを知っていて私が貴方を縛っている。私の呪縛から逃れられない優しい貴方。その瞳の光を知っていても私は貴方を縛り続ける。
『I want you to love me more』もっともっと貴方の愛がほしい。駄々をこねる子供のように貴方に縋って請い願う。貴方は諭すように言う。「君にどれだけ愛を囁けば満足するんだい?僕の心には君しかいないよ。」満足できない。私は貴方の愛がもっともっと欲しくて堪らない。
あなたは…あなたは誰ですか?あなたはあなたでしかありません。誰にもなれません。あなたはあなたでしかないのです。でも、何かを生み出すことも、何かを成し遂げることはできます。あなたがあなたで在ることをあきらめなければ。あなたはあなたでしかないのです。あなたで在ることを忘れないでいて。
『告げる月光』
月があなたを照す。照らされたあなたの横顔を眺めた。儚げなその横顔が逸そう儚く見えて…ああ、あなたがもうすぐ居なくなることを告げている様に思えた。私の視線に気付いたあなたは私に告げる。「あと何度、君とこうやって並んで月が見れるかな…。」悲しげな瞳で私を見つめた…。
「君には僕は必要ないよ。」貴方からの言葉でした。最後に聞いた言葉がコレなんて。私には貴方が必要ないなんて勝手に言われて。そして私はそれを受け入れて貴方から身をひいた。貴方は勝手な言葉で私を傷つけたことも分からぬまま、貴方を私から奪ったあの女といる。一言言うなら「地獄へ堕ちろ」だ。
あなたを愛しく思っていました。ずっと。遠い昔のその先からずっと。愛しいあなたをずっと待っていました。出逢える時を待っていました。遠い昔のその先からずっと。やっとあなたを見つけました。愛しいあなたの魂を宿す人。遠い昔のその先からずっと愛しく思っていたあなたを。今生ではあなたと幸せに