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別かれは突然

こんにちは。
夏の日差しと暑さが苦手なリクアです。

とても暑い日が続いていますが、体調は大丈夫ですか?熱中症にならないように、こまめに水分を摂りましょう!

先月中旬に、親よりも良くしてくれた大切な人(以下Sさん)が旅立ちました。

Sさんのお姉様は昨年の6月、とても暑い日にベランダで倒れているのが見つかり、熱中症でお亡くなりになっています。その地域は、7月に初盆のお迎えをするらしく、きっと帰ってきていたんでしょうね。

とても仲の良い姉妹だったようで、Sさんはお姉様があの世に戻る際に、寂しくてついていってしまったのかもしれません。そう思ってしまうくらいのタイミングでした。

Sさんには子どもがいないのですが、子どものように可愛がっていた飼い猫も春に旅立っていたそうです。

今頃、病気の苦しみから解放され、先に逝った方々と一緒に楽しく過ごしているのではないかと想像しています。

ここからは、ちょっとネガティブな自分の過去を交えてお話しするので、苦手な方はスルーしてくださいね。

Sさんは、私からしたら遠い親戚にあたります。私は家庭のゴタゴタで引きこもりがちで、家族すら信用できない幼少の時期がありました。根暗で人とまともに話せない子どもでしたが、会った時には心から可愛がってくれていたと思います。

それなりに、私の母と私に対してお金の援助もしてくれていたようです。母が預かって管理していたよで、ある程度大きくなるまで知りませんでした。

母には、私が初めて絵を売って得た30万を、実家の机の引き出しに大切にしまっておいたんですが、いつの間にか使われてなくなり、約20年も返ってこないなんてことがあるので、母が言う援助額が信用できるか分からないですけどね。

まぁ、こっそり使われてしまうのも仕方ない理由があるのでとやかくは言わないでいます。

私の生まれた家は、古くからある米屋なので昔はそれなりにお金があったみたいですが、私は裕福だと実感したことがありません。むしろかなりの貧乏だと思っていました。

「男尊女卑」と言う言葉がピッタリ合うなと思うことが、リクア家では多々あります。

父と祖母は、
「女はどうせいつか嫁に行くから金にならない(家に金を入れなくなる)。だから金を使う必要はない。」
という考えの持ち主なんです。

後継ぎになる男にはある程度の金は惜しまず、女には最低限のことしかしないという家庭でした。そして嫁(私からしたら母)は、家族ではなく後継ぎを産み、家事炊事をしてもらうための女中なんだそうですよ。未だにそんな考えとは恥ずかしい限りです。

リクア家の古株たちはジェンダーに関する考え方が時代遅れすぎなんです。100歳近い祖母は未だに「嫁の分際で!!」と元気いっぱいに嫁いびりしています。まだまだ長生きしそうです。

そんな感じなので、女に必要以上のお金をかける必要がないから、「義務教育ではない高校へ行かせるお金が惜しい!!」ということで高校を中退しました。

引きこもりで学校嫌いなのもあって、高校に行かなくて済むようになったのは嬉しかったです。

そこからは、女に出す金はないんですから、やりたいことや必要なことは全て自分で稼いで頑張らなければなりません。家賃や光熱費を払わないで済むだけ有難いって感じでしょうか?私は17歳でした。

大学院卒業までバイト代と奨学金を満額借りて、自分のことは自分でやってきたつもりでした。だけど、見えないところでお金がかかる場合は、Sさんが黙ってお金を出してくれていたそうです。

その援助額についての信憑性は置いておいて、
Sさんからは、大学を卒業した際には高そうな時計をプレゼントしてもらったり、作品展示をしたらわざわざ見にきてくれたり、画材を援助してくれたり、定期的にご飯をご馳走してくれたり…でした。

私から見たら、確かにSさんは裕福な方だと思います。裕福だけど、富豪ではないし、お金があるから遠い親戚の私に援助できるかと言えば、そうでもないと思います。

そして「やってやったんだから」と、見返りを求めるような人ではありませんでした。

そう考えると、Sさんからは、親からはしてもらえないような応援と気持ちの温かさをいただいてたいたと思います。

お金の援助もあったようですが、それよりも幼い頃から可愛がってくれた気持ちの面に対して恩を返したかったのです。

娘に直接合わせてあげたかったし、大したことはできなくでも、何かしら喜んでもらえることをしたいと思っていました。

しかし、退院へ向けてリハビリが始まった最中、急に旅立ってしまいました。抱っこしてもらうはずの娘には、Sさんが冷たくなってからにしか会わせることができませんでした。

入院中はコロナ対応もあって面会制限があり、時々娘の写真を添えて、手紙を書くくらいしかできませんでした。

いつか恩返ししたいと思い、退院したら少しずつでもSさんの喜ぶことをしていこうと考えていた矢先だったので、突然の別れとなり、正直言って悔いが残ります。

みなさんは、お世話になった方々に恩返しをしたい、何かしたいと思っていることはありますか?もし、思っているとしたら、悔いが残らぬよう今できることを、小さなことでもいいので早めに行動してみてください。

いつどうなるか分からない生命です。自他ともに次でも大丈夫はないかもしれません。


ここまで読んでいただきありがとうございました。

次回の配信を楽しみにしていただけたら幸いです。



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