チームという温泉を冷ますな!
はじめに
チームとは1つの目標を共有する集合である。
目標がバラバラでは、それは単なるグループになってしまう。
今回は、株式会社Hajimariの経営するinteeという事業を通して身についたチームについての考え方をまとめる。
個人がチームを作る方法
- 個々人がリーダーシップを持つ
伊賀泰代の書いた『採用基準』によると、リーダーシップとは成果の最大化を目的とし、目的を共有してチームをより良いものにすることである。
ただチームを引っ張るものでも、チーム内のリーダーのみが持つ特別なものでもなく、チームのメンバー全員が持つことで最大の効果を発揮する。
リーダーシップは成長させることができる。
そのためには、リーダーシップを持つ人の側で活動することが最短のルートとなることが多い。
NPO法人がその最たる例である。
詳細は省略するが、NPO法人のリーダーは活動する上で強いリーダーシップを必要とするため、身近でリーダーシップを学ぶためにボランティアに参加することは良い方法である。
- 尖りまくれ
この話をするにはサッカーに例えるのが一番早い。
サッカーは大まかに、FW(フォワード), MF(ミッドフィルダー), DF(ディフェンダー), GK(ゴールキーパー)の4つのポジションから成り立っており、合計11人でチームを組む球技である。
ここで、以下の2チームを見てほしい
Aチーム
メンバー全員が攻撃・守備を平均的にこなす
Bチーム
下記の3種類のメンバーで構成されている
・攻撃はプロ並みだが守備はできないメンバー
・守備はプロ並みだが攻撃はできないメンバー
・攻撃も守備もできないがゴールキーパーの才能はプロ並みのメンバー
結論を言うと、チームを構成する上でメンバーに必要なものはオールラウンダーな人材ではなく、ある才能が突出している偏った人材である。
なぜなら個人ではなくチームで戦うため、互いの欠点を補い合うことができるからである。
例えばサッカーの場合、Bチームで攻撃ができないメンバーを攻撃が不必要なポジション(DF)に配置することで欠点を補うことができる。
チームを組むことで短所を補い合えるため、チームとして求められている人材とは1つでも秀でた才能を持つ人材である。
チームが個人を作る方法
- チームの良さ=雰囲気の良さとは限らない
雰囲気が良いだけのチームでは、外れたアイデアが出にくい。
そう考えたのは、inteeに所属してならではの見解だろう。
なぜなら私たちはチームの雰囲気を優先するあまりに、お互いへの本質的なフィードバックやメンバーを巻き込んだ活動をできていなかったという結論に至ったからである。
例を挙げると、私たちはチームで毎日の日報を共有しフィードバックを送り合う環境を形成していた。
一方で「仲の良い雰囲気を壊したくない」「きつい口調で言ったら嫌だろう」「自分なんかが言えることじゃない」といった考えが先行してしまい、真にメンバーを考えた思考を深めるフィードバックを行うことに失敗していた。
チームを通して学んだことは多くあるが、大きな学びの1つは雰囲気が良いだけのチームは最高のチームではないということだ。
真にメンバーを考えるのであれば、雰囲気より先に目的を優先すべきである。
- チームならではの集合知
集合知という言葉を聞いたことがあるだろうか。
「1人で考えるよりも多人数で考えた方が効果的なアイデアを生み出しやすい」みたいなニュアンスである。
この集合知を活用することは、個人の目的を達成する上でとても効率の良い方法である。
例えば前述したようなフィードバックの送り合いでは、ひとりのフィードバックだけでなくチーム内の様々なメンバーからフィードバックをもらうことで、より多角的な思考が手に入る。
課題解決の際にはより多くのアイデアを出すことで、個人の意識外のアイデアが生まれる可能性が高くなる。
このように、チームを活用することで個人では届かない部分を互いに補完・昇華させることができる。
目標の120%を目指すために
- 最高のチームに必要なこと
最高のチーム作りに必要なこと、それはメンバー同士が互いの本音を理解し合うことである。
なぜならチーム内で目標や目的を共有することが、結果的に成果の最大化に繋がるからだ。
例えば私たちのチームを例に挙げると、毎日の日報、週に1回のミーティングを1ヶ月と半月以上継続してきたが、最終的なチーム内の評価は80%だった。
これを私なりに分析してきた結果、他メンバーの目的と私の目的がずれていることを危惧していたからである。
この互いを理解し合うことは様々な面につながるのではないだろうか。
学生であれば、部活動・サークル・合唱コンクール・文化祭など
社会人であれば、サロン・課題解決・事業立案など
現在のDeNAを創設した南場智子も著書である『不格好経営』の中で仲間の重要性を説き、また山を乗り越えるときは必ず仲間との対話の中で解決策を見出してきた。
最高のチームを作りたければ仲間と本音の対話をしようということが、inteeを通して得た最大の学びである。
おわりに
今回はチームとしての力に焦点を当てて綴ったnoteである。
まとめると、下記の3つを伝えたい。
・リーダーシップを持て
・尖りまくれ
・チームメンバーを本音で理解しよう
社会人経験のない私が締めるのも変な話ではあるが、社会に出たら個人のみで完結する仕事は限りなく0に近いだろう。
そんなチームワークが大前提の中で、私が所属するすべてのチームにおいて「最高のチームだった」と心から言えるチームを作りを徹底していきたい。
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