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2泊3日北アルプス縦走(蝶ヶ岳、常念岳)

2020/8/3-5  三俣-蝶ヶ岳-常念岳-三俣

登山地図印刷A4縦 - 登山地図&計画マネージャ「ヤマタイム」 - Yamakei Online : 山と渓谷社_page-0001

嫁さんの職場には誕生月有給なるものがあるらしく8月に4連休あるよーと、ちょうど僕も夏季休暇をせよ!と会社から通達があったので休みのタイミングを合わせて山登りに行ってきました。コロナ+長い梅雨で今年はまだどこにも行けてなかったのでだいぶ久しぶりです。

首都圏でのコロナウイルス感染者が再び増えた頃で県外への移動自体悩みましたが、自家用車で移動+テント泊+最低限の寄り道+基本的な感染症対策をすれば、うつすリスクもうつされるリスクもかなり低いのでは、と思っています。

土曜日の夜、仕事を終えて直帰しバタバタと準備をこなし車で出発。
今回は三俣登山口に車を置いて、蝶ヶ岳〜常念岳と縦走して再び三俣に戻るループコースなので前入りして車中泊をすることに。
駐車場から溢れた車も道中見かけたので心配してましたが、夜ということもあってか数台の空きがありました。

これまで乗っていたジムニーが6月に車検が切れ故障箇所もちょこちょこあったので泣く泣くお別れ。荷物が載せれて車中泊できる車がいいよね、となってニッサンのNV200を買いました。
誰がみても商用車ですが、リアシートを起こすと荷室が180cmあるので改造なしで余裕で車中泊可能。今回も旅道具を載せつつも2人で快適に車中泊ができました。

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朝ご飯は荷室をテーブル代わりにアジフライのホットサンド。


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新相棒のNV200。通称「バネちゃん」です。

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7時頃三俣登山口を出発。
バックパックは山と道miniにしました。食料が多すぎて初日は収まりきってません。
登山口では山岳隊?による検温や感染対策グッズの携行確認などがありました。

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蝶ヶ岳までの道のりはほぼ樹林帯の登り道。コースタイムで5時間程度。

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久しぶりだし意外とキツいです。
トレイルミックスinマーブルの筒。流し込むように食べられて調子いいようです。

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山頂が近づいてきて視界も開けてきました。
写真に写ってる73歳男性率いるパーティーとはこの先の2日間もほぼ同じペースで歩いていて幾度も抜きつ抜かれつを繰り返しました。

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道中ガスってましたが蝶ヶ岳山頂に着くと意外と展望あり。
槍ヶ岳や穂高岳には少々雲がかかっていましたが圧倒的な迫力。

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お待ちかね!ビールタイム。良く冷えててとにかくうまい。

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そういえば山頂踏んでないね、とビールを飲んでから気づいたので軽装ハイカーみたいな写真となってます。

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お昼は行動食しか食べてなかったので、早めの夜ご飯。尾西ご飯+焼肉!です。豚バラと豚トロ、その脂で炒めた野菜たち。〆に鍋に残った脂+玉ねぎ+キムチでスープを。疲れた体に染みいるうまさ。

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夕陽も楽しみにしていましたがガスがぬけず。時折姿を見せる山もそれはそれでいいかな。少しだけ本を読んで20時前には就寝。


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2日目。
日の出が見たくて5時前に起床。すでに出発の準備を済ませてるハイカーもちらほら。ちなみに蝶ヶ岳ヒュッテのテント場ですが、土曜日はテントが200張超えていたようです。今年は小屋泊の人数がだいぶ制限されてるからかな?この日は30張程度でした。

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ほんの少しでしたが日の出も見れました。雲がかかってますが、かえって太陽の存在感が大きかったような気が。日の出を見るなんていつぶりだろう。こんなにも綺麗で、見ようと思えば毎日でも見れるのになかなか普段から日の出のために早起きしようとは思わないですよね。たまに見るからいいのかな。

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嫁さんはこの日が誕生日。去年はJohn Muir Trailの真っ最中。今年も山で迎えられてとても嬉しそうでした。

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反対側はこんな景色。寝起きの雰囲気が良く伝わる写真です。

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朝ご飯はオートミールを。どこかアメリカを思い出す朝食。7時すぎにはテント場を出発し常念岳を目指します。

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昨日は樹林帯中心でしたが、この日は稜線歩きがメイン。

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遠くに見える常念岳。雄々しいという言葉がぴったりの姿。

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道中はガスが出たり、パッと雲が抜けて晴れ間が見えたり。
先が見えない登り道は辛いですが、先が見えてからが長いパターンの方が辛い気がします。

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滑落したわけではなく、休憩しているようです。独特のスタイルで少し寝てました。

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常念方面からきたハイカー曰く朝方、常念小屋付近で熊を目撃したとのこと。未だに野生の熊はお目にかかったことないので少しうらやましく思いました。(安全なシチュエーションに限る)
そんな話をしていたら巨大な糞を発見。まだ柔らかいし、見た目的に鹿ではなさそう。これは熊のものなのか?

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少し時間はかかりましたが無事に常念岳に到着です。かなりガスってて展望なしでしたが、登りが終わりと思うと清々しいものです。

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蝶ヶ岳と違い、常念小屋は山頂から1時間ほど下ったところにあります。
下りだしラクショーと思ってましたが、一日の疲れを背負った脚にはなかなかしんどかったです。これもまた、見えてからが長いパターンです。

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下りきったらこんな表情。言葉にするならば「歓喜」です。

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テントを立てたらビールタイム。誕生日を祝うためにこっそり持ってきたやつで、ケーキの代わりに"バースデイケーキ"ビールを。余りそうな行動食をつまみに飲んでたらホロ酔い気分。

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晩メシ、というより〆のラーメンの気分。ウインナー、味玉、ワカメトッピングで大満足。
早起きしたからかすぐに睡魔がきて19時前には就寝しました。


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3日目。
夜中に起こされ外に出ると星空が。ほぼ満月で月もしっかり見えました。思っていたより寒くもなくしばらくぼーと眺めてから再び就寝。
朝起きると、槍ヶ岳がハッキリと見えました。隣のおじさま曰くモルゲンロートもバッチリだったようです。
朝ごはんをサッと済ませ7時前には出発。

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三俣登山口に戻るには昨日苦労した道を登り返します。下りでもしんどかったのに登りって、と心配してましたが朝一だからかすんなり登り切れました。

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曇ってはいましたが景色は良かったので夫婦写真を。

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常念岳-三俣のルートは急な下り道の連続。特に山頂付近は大きな岩で歩きにくく、先も見切れてるため結構怖いです。
今回のルートは5年前?にも一人で歩いたことがあり、初めての泊まりがけの登山でした。(当時は小屋泊) 登山自体もほぼ初めてだったので、常念岳付近のダイナミックな道を半泣きで歩いた思い出があります。月日も経って山登りにも慣れてきましたが、相変わらず怖かったです。笑

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天気はこの日が一番良かったです。
朝の早い時間は富士山まで見渡せたそうで、北アルプス特有の圧倒的な景色の中での山歩きは本当に素晴らしい。

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途中から樹林帯の道に戻ります。延々と続く樹林帯、小屋や目印もないので残りどれくらいなのかも良く分からずとにかく歩き続けます。

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テント場を出発してから約7時間、ようやく登山口に到着。下り中心とはいえ、へろへろになりました。車に飛び乗り近くの温泉へ直行。露天風呂+サウナで心も体も癒されました。

ちょうど梅雨明けのタイミングで、北アルプスらしい絶景が望めるいい登山となりました。

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今回、何度も会った70代の3人組のパーティーの一人が「疲れてきちゃって、家が恋しくなっちゃった。いい年なのにね。」なんて言ってましたが、僕はとてもいいことだと思いました。勝手な想像ですが、定年してずっと家にいればうんざりしてくるでしょう。それなのに、家が恋しくなるなんて。非日常があるから、日常の中では気づけないことに気づけるのかな。こうやって人はバランスをとって生きていくんだと思った印象的な出来事でした。


山登りはやっぱり楽しいですね。また行きたいです。



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