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本が読めるようになった

先週から飲み始めたラモトリギンが効いている。
掃除など日常やるべきことが普通にできるし、何より本が読めるようになったのが嬉しい。

以前は文章を読んでもほとんど頭に入ってこなかった。鬱がつらすぎて集中できないのだ。

知りたいことはいっぱいあるし、読みたい本はたくさんあるのに、読めないのはつらかった。

読めないかも、と思ってもどうしても欲しい本があると買っていたけど、やっぱり大半は読めずに中断した。最後まで読めたのはこの1年で3〜4冊くらい。歯がゆかった。

それがラモトリギンのおかげで読めるようになった。文章がちゃんと入ってくるし「面白い」と思える。

やっぱり病気なんだなあ、と思った。

正直「鬱のせいで自分は頭が悪くなった。もう難しい文章は読めない。自分はもうだめなのかもしれない」くらいに思っていた。

でもたった1錠の精神安定薬で、以前の自分が戻ってきた。

自分を信じられない生きづらさ


人間は無意識に自分をモニタリングしていて、「今これができるか、できないか」を判断している。
足を骨折している時に目の前に100段の長い石段があったら、登ってみなくても「これは無理」と判断できるように。

精神疾患も怪我と一緒で、鬱の時は脳の働きが鈍くなり、以前にできていたことができなくなる。
顧客訪問やプレゼンなど頭を使う仕事は、鬱の時は「ムリ!」と判断できる。
でもこの社会では、昨日できていたことが今日できませんというのは基本的に許されない。なので無理してこなす。失敗する。落ち込む。

これを繰り返すことで「鬱の時に合わせて仕事をしないと後でえらい目に合う」と学習する。好調の時にはたやすくできる仕事でも、「当日鬱になったら…」と考えると引き受けられない。

本当はできるはずなのに…。という悲しさ、情けなさをずっと抱えながら、平気なフリをして生きる。

「明日の自分が信じられない」
これは、とても生きづらい。


続きます。

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