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米国防総省からアビガンに巨額助成金の怪

オバマ政権化のアメリカ国防総省から巨額助成金を得ることになったアビガン。感染症に対するトランプ氏とオバマ氏の考え方、対策は具体的に何がどう違ったのか。2020年、新型コロナに苦しむ今の世界とアメリカに、どのような影響を与えているのか。「アメリカが発掘した「富山県」のアビガン」から続けてどうぞ!

アメリカ政府のアビガン獲得へ向けた動きがよりあからさまな形になったのは、今から8年前、2012年のことだった。米国防総省はこの年、フィールドにいる軍人を自然の、もしくは人工的に作られた微生物の脅威から守ることを目的として設置した「革新的医療技術獲得プログラム(TMT)」の中で、新型インフルエンザ治療薬開発プログラム(TMT‐Flu)をスタートさせた。

アメリカをはじめどの国も、パンデミックといえばインフルエンザを想定した準備を進めていた。

アメリカにおけるアビガンの臨床試験を代行する米メディベクター社(在ボストン)は、このプログラムに応募。2012年3月、米国防総省より1億3850万ドルという巨額の助成金を受けることになった。

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