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「個別接種がベスト」の幻想で新型コロナワクチン、日本挽回のチャンス逃すな

新型コロナワクチンは集団接種が原則だ。海外でも、新型コロナワクチンをまるでインフルエンザワクチンのように個別接種を中心に進めている国はどこにもない。

なぜか。

短期間に多くの人に接種してできるだけ早く集団免疫を獲得することで、出入国制限を解き、従来の経済活動を取り戻したいからである。EU(欧州連合)では域内共通の「ワクチン・パスポート」の議論も始まっている。ワクチン接種を証明する公的文書が無ければ、EU域内のバカンスを楽しめなくなる日もそう遠くはないだろう。

日本政府も、新型コロナワクチンの接種は「集団接種が原則」としている。

しかし一方で、区内にある250のかかりつけ医での個別接種をメインで進める「練馬モデル」がにわかに注目を集めているという。練馬区には100件近い問い合わせが殺到。区のウェブサイトには、「個別接種と集団接種のベストミックス」「早くて、近くて、安心」などのキャッチフレーズが並ぶ。

国家戦略として統一的に実施されるはずだった新型コロナワクチン接種は、今回、市区町村に大きな裁量を与えられた。

なぜ日本では、世界の常識に反する個別接種の議論が起きたのだろうか。個別接種は本当に安心で早いのか。

表立っては書けない背景事情も含めて、書きたいと思う。

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「個別接種がベスト」の幻想で新型コロナワクチン、日本挽回のチャンス逃すな

村中璃子 Riko Muranaka

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医師・ジャーナリスト/ 2020年8月『新型コロナから見えた日本の弱点 国防としての感染症』を刊行しました