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文系女医の書いて、思うこと【プロフェッショナル】

「文系女医の書いて、思うこと【プロフェッショナル】」はわたしが書くすべての記事を読みたいという方、定期購読で応援してくださる方向けです。執筆の舞台裏エピソードや医療関係者向けの特… もっと読む
内容の詰まった記事を更新していきます。「文系女医の書いて、思うこと。【スタンダード】」とだいたい同… もっと詳しく
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2022年5月の記事一覧

パンデミックの「やめ方」

パンデミックの終わりを祝福するかのように、今年は大好きなホワイトアスパラとイチゴがわたし史上最高に美味しいです。写真の分量の太いアスパラが2キロで8€。価格の上でもわたしがドイツに来てからの最安値です。 パンデミックにウクライナと大きな事件が続く中、たとえば、今まで5€だったサンドイッチが7€、2.5€だったバターが3€といった具合にすべての物の値段が2~4割くらいは上がっていますが、これは嬉しいことです。 ホワイトアスパラは日本で言うとタケノコのような、春から初夏にかけ

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サル痘って何?

欧米やイスラエルの渡航歴のない人の間で、サル痘の報告が相次いでいます。WHOによれば5月21日現在で世界12か国から92の確定例と28の疑い例の計110例があるだけですが、最初の症例が5月13日の報告だったことを考えると急ピッチです。 サル痘は

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軽症な若者にも多い 新型コロナ後遺症「ロング・コビット」

重症化を防ぐワクチンがあり、治療法も分かってきた新型コロナウイルス。 デルタ株以降、ワクチンの感染予防効果が高いとは言えない状態になったことから当初の集団免疫戦略は崩れ、今後も予期せぬ変異を起こす可能性はありますが、新型コロナは以前ほど「怖くない病気」になりました。 ワクチンの普及、気温の上昇とともに各国でマスク着用・入国制限などが解除される中、気になるのは「ロング・コビット」と呼ばれる新型コロナの急性感染後に続く後遺症の問題です。 WHO(世界保健機関)はロング・コビ

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ウクライナの子たちが学校にやってきた

記事の更新が遅くなってごめんなさい。パンデミック開始以降、緊急事態宣言もまん坊もない初めてのGW、いかがお過ごしでしたでしょうか。 ハンブルクでは3月末までに300を超える受け入れ学級が設けられ、1000人の子どもが、4月末までに1000を超える受け入れ学級が設けられ、4000人の子どもが学校に通い始めました。当面の間、週4日、30時間はウクライナ語での授業が予定されています。そのため、ウクライナから避難してきた先生やウクライナ語のできるドイツ人教師たちも避難民の子どもたち

日本のマスク問題―いま外そうとしないでいつ外せるのか

楽しみにしていた日本への一時帰国はあっという間に終わり、東京から飛行機に乗ってフィンランド・ヘルシンキの空港について驚いたのは、ほとんどの人がマスクをしていないことだった。 マスクを外して半年のフィンランドフィンランドでは2021年10月からマスクの着用義務を解除した。その後、感染者は増減を続け、地域によっては医療がひっ迫する時期もあったが、4月、医療施設や公共交通機関、ワクチンを規定回数接種していない人が大人数の集会に参加する場合などに限ってマスクの着用が推奨されているだ

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