桃鉄離婚はないけれど、みんゴル離婚をした②疑惑

初めての単身赴任先は私の所属するサークルがある町だったので、週末はほぼ私が飼い猫2匹を連れて泊まることが多かったけれど、その次の単身赴任先は自宅から3時間半ほどかかるU町でした。

これまで①に書いた社宅住まいだったけれど、老朽化により引っ越しすることになりました。車を2台置けて、ペット可…賃貸を考えていたものの「中古物件買ってもいいかも」という配偶者の意見があり、結果私が勤めていた事務所の近くに650万という破格の中古物件を見つけたので引っ越すことにしました。築20年以上だし一生物ではないし、車2台分の費用で3LDKは一人または二人暮らしには十分。

さてU町に車で向かうことを考えると、猫2匹の負担が大きい。そのわりに配偶者は自由にしている。やはり3時間半はそれなりの時間だ。私たちは2人とも運転好きではあるものの、一人でいる時間が長いとそれが楽になってくる。それにしても帰ってくることが1ヶ月に1度など少なくなった上に、いつもなら一緒のベッドで寝るはずなのに別室で寝たいと言い出しました。

そんなもん、何かあるって思うのが普通でしょうが。ねぇ。

その日、23時半頃別室に布団を敷いて配偶者は寝たよう。携帯を居間に残したまま。その携帯を見ていたら、メールを受信した。思わず開いてしまった。

「今は奥様と一緒にいるの?寂しいよ」

このメールが既読になっていては携帯を見たことがバレてしまう。咄嗟にメールを消し、受信履歴も消した。そして過去メールをを遡り、現実を知る。どうやら確実な浮気の証拠。これまで帰ってこなかった理由と紐付けられる。配偶者は私に対してずっと結婚しよう結婚しよう言ってくるような、ある意味一途な人だ。ということは、これは浮気じゃなくて本気になっているな。年末年始はまったく気持ちの入らない会話で繋いだ。

3月に私の吹いている楽器・ホルンだけの演奏会を企画した。2月に帰ってきたときにそのことを話し、演奏会を聞きに来てほしいと告げたら、しばし考えた後に「行けない」と言ってきた。これまでコンクール以外、ちゃんとした演奏会には必ず来てくれていたのに、これはとかなり考えました。元に戻ることはないと確信した私は、持ち前の負けず嫌いを発揮させ、作戦を練る。

決行は、2月某日。配偶者が札幌出張する日。絶対にU町の社宅にいない日。2004年1月14-16日の爆弾低気圧、あれで仕事が大変なことになっていたのだけど、そして演奏会の準備もあったけど、周りには悟られずに動いた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?