15歳のひとり旅インド*6日目
今日はデリー最終日。
朝は大学生のホストシスターに折り紙を教えてあげる。かなり気に入ってくれたようでよかった。
お昼のフライトで、ハイデラバードへ向かう。空港ではゲートに辿り着くまでに時間がかかると言われていたので、2時間半前には到着した。私は一度も引っかかることなく、無事に搭乗を待っているので、その間になぜインドに来たのか書こうと思う。
私は14歳の頃から、インドボックスというスタートアップのアンバサダーを務めている。日本とインドのビジネスコラボレーションをサポートしたり、インド研修ツアーを企画運営したりしている会社だ。友人に代表の丹治大佑さんを紹介してもらったことをきっかけに関わることになった。それから、子ども食堂とコラボしてでインド関連のイベントをしたり、日本にいるインド人と関わったりしながら、理解を深めてきた。
また、去年の夏に参加したサイエンスキャンプで出会った友人の影響も大きい。彼女の視座の高さ、賢さに圧倒され、その後もよく電話していたので、会いに行きたいと思っていた。今回は、バンガロールで家に泊めてもらい、学校に連れて行ってもらったりする予定だ。
さらにNew York Academy of Scienceでインド人の仲間と排水処理システムの共同研究をしてきたため、さらに繋がりが増えた。
今はその研究を応用し、インドの農村に向けた地産地消で完全循環型の水産養殖システムを開発している。インドは世界第二位の規模を誇る水産養殖大国だ。一方で、水源の70%が汚染されており、6億人以上が影響を受けているという。そのため、養殖に使われる水も安全でないことが多い。まずは、使う水を綺麗にするために、インドに多く生えていて、浄化作用が認められているモリンガの種子に注目した。今日から訪れるインド工科大学の研究室でインターンし、専門家と構想に対する意見交換をしたり、実装を想定している農村を見学したりする予定だ。
ちなみに、この研究をメインに計画していることで文科省のトビタテ留学JAPANから奨学金をもらっている。私の場合、ほとんどが知り合いの家に泊めさせてもらっており、それ以外も大学の学生寮に数泊するくらいで、エージェントも使ってないので、交通費、食費(これも家庭で食べることが基本なのでほとんどかかっていない)ビザ代、あとはお土産代しかかかってないので、全然足りる状況だ。その代わり、自分でしっかり先方と連絡をとったり、何かあっても基本は自分でなんとかしなければならないので、そこそこハードかもしれない。私はむしろちょっと大変な方が楽しめるタイプなので、自分の力になると思って今のところは問題なく過ごしている。本当にご縁で繋がったインド人の皆さんのホスピタリティのおかげで、感謝しても仕切れない。
よく、親御さんは何も言わなかったのと言われるが、インドに行くことについては特に驚くこともなく受け入れてくれ、なぜかギリギリになって心配していたりした。両親は20年くらい前にバックパッカーで2ヶ月くらいインドを周遊していたので、その話を私も聞いていて、それがインドに興味を持った最初のきっかけだと思う。
寒すぎる機内で寝ているうちに、ハイデラバードについた。
デリーより湿度も気温も低く、いくらか過ごしやすい。
これから数日間滞在するインド工科大学ハイデラバード校の学生さん2人が迎えにきてくれた。それぞれ機械工学、生物工学専攻だという。
インドの複数の都市にキャンパスを持つインド工科大学は、最難関大学と言われ、合格率が1%以下だそうだ。GoogleやAppleなど有名企業のCEOもこの大学出身だ。
これから一週間は、学生寮に滞在し、たくさんの学生たちと交流したいと考えている。
学生寮はWi-Fiが届かず、日記の更新が遅くなってしまったが、現地でできる学びを最大限生かしたいと思う。