超特急「Jasper」制作ノート
作詞・作曲・編曲家の大橋莉子です。
超特急の8周年スペシャル配信企画、5週連続新曲配信の第一弾楽曲「Jasper」を作詞(共作*)・作曲・編曲させて頂きました。
(*作詞は、白井裕紀さんと共作です)
リリースおめでとうございます!
今回は、作詞(共作)と作曲、編曲まで携わらせて頂き、また今までの作風とは少し違う雰囲気を持つ楽曲なので、ライナーノーツを書いてみたいと思います。
(主に、制作において工夫したポイントや聞いてほしいポイント、初期の構想などについて書いてます。完全にメモを書くテンションで書いておりますので、乱文注意です。)
初期のイメージは「砂漠×神秘」
デモ制作初期の楽曲イメージは「砂漠×神秘」でした。
砂漠特有の空気感(乾燥感,灼熱感)を出すために、猛禽類の鳴き声サンプリングを曲中で多用しています。
また、初期段階から頭の中で無意識に「宝石」が浮かんでいて、広大な砂漠の中でキラリと妖しく光る宝石を見つけて……!?みたいな神秘的な映像をイメージしながら、イントロを制作しました。
二面性で変化をつけたBメロ
Bメロは、前半はメロディアスなボーカルライン、後半は攻撃的なラップラインで変化をつけられるように工夫しました。
ラップパートも2段階に分けて、サビに向かって徐々にギアを上げる感じで、盛り上がるようにテンション感をつけています。
今流行りの「ドロップ」
サビは、今流行りのドロップにしました。
日本ではあまり耳にする機会が少ないと思いますが、「歌わないサビ」ことドロップはEDMでは王道で、今回は思いっきりド派手なEDMにしたかったのでドロップにしました。
ドロップの曲を初めて作ったのですが、かなりダンス映えする構成になったと思います。
Jasperのドロップ部分では、イントロで使用したフレーズをバキバキシンセを使って、完全にEDM化。
また、「Jasper」というフレーズをリフレインさせて、曲の印象を強化させました。
その他制作メモ
① 元デモの歌詞は、全文デタラメ英語だった。
② 初めてオンラインでミックス作業を行なった。
①に関しては、とにかくカッコいい、イケイケな曲にしたかったので、英語にしました。全部デタラメで、文法も何もない謎の英語です。
②ですが、文字通り、今回初めてオンラインでミックス作業を行いました。
いつもだと、編曲者はスタジオでディレクションを行うのですが、PCを介して自宅で行いました。
個人的には、いつもの環境で落ち着いてディレクションできたので、とてもよかったです。ただ、ピンポイントの微妙な調整については、言葉で表現するのがなかなか難しいと感じたので、良い点もあれば課題点もあるという感じでした。
(……ですが、個人的にはオンラインでのミックスはすごく快適でした!
私が快適に感じるのはおそらく、ディレクター様、エンジニア様、スタッフの皆様がデータや連絡の手配をしてくれたからだと感じています。感謝申し上げます。)
最後に
ドロップ初挑戦でしたが、イントロのフレーズを活用するなどかなり上手く制作できたと思いました。
また、Jasperという単語が上手くはまったことにより、宝石のようにキラリと、妖しく光る雰囲気を表現できてよかったです。
最後まで読んでくださり、有難うございました。
いただいたサポートは、楽曲制作費(主に機材代)に大切に、大切に使わせていただきます。