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子どももいろいろ大変だよね

小学生にデジタルアートを教えるスクールを運営しているのだけど、時にはご機嫌斜めで疲れている様子で教室に来る子もいる。

一応「どうしたの?疲れてる?」とだけ尋ねると「学校が〜」とか「塾が〜」とか言うんだけど、深く聞かなくても、きっともっとわたしに言えないような事情があるんだろうなって簡単に想像できる。教室に来る前にちょっとお母さんに怒られたとか 友達や兄弟にムカつくことされたとか この後塾なのに宿題やってないとか そういう 子どもには子どもの事情があるんだろうなって。わたしもそうだったから。そしてその機嫌の悪さを誰にも何にも気を使わず最大限に発して匂わせているその姿を懐かしくも羨ましくも思いながら見ている。

このままレッスンを続けて大丈夫かなって不安な気持ちで始めるのだけど、いつもそれは杞憂に終わる。10分も経てばさっきまでムンムンだった負のオーラがスッと消えて、とにかく絵を描くことにのめり込んで、何度もやり直して気が済むまでこだわっている様子を見てほっと安心するまでがルーティーンだ。

デジタルアートって正解も不正解もないし、すぐに消したいところだけを消してやり直せるし、どこまででもこだわれるし、シンプルにヒーリング効果的なものがあるよなあってことにいつも気づかされる。

小学生の集中力って「学年×10分」だ とか いやいや「年齢+1分」程度だ とか 諸説言われているけれど、きっと大人が思っているよりずっと短いことは正しい気がしている。ただ生徒たちはみんないつも60分というレッスン時間が足りなくなるほどものづくりに集中していて。学校に塾に毎日をがんばって生きるキッズたちが、どんなときも好きなことに熱中できる場所であり続けられたらいいなと思う土曜日なのでした✌️

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