50代日記

DREAMGIRLSを観て涙する

今頃、遅ればせながら映画【DREAMGIRLS】を観た。歌手を夢見る少女達と音楽業界のドロドロが合いまった映画である。60年代のころの音楽であろうか。とにかく、DREAMGIRLSの3人組が素晴らしい。ビヨンセは顔面も歌声もスタイルも申し分なく見とれてしまうが、ジェニファーハドソンの歌声に
魂を鷲づかみされてしまった。男性から捨てられるシーンの歌声たるや、
【捨てないで!私を見て!】という心の叫びが歌声で表現されていて、彼女の思いが手に取るように分かる。まさに圧巻である。映画の中で、最初は中々のいけすかない女であったが、あの歌声ですべてが吹き飛んでしまった。
私は元々R&B好きで、特に男性のバラードを好みとしていて、その中でも「OH~yeah!baby!」などと少しかすれた低音で囁いているものを
大好物としている。
CDラックには、エリックべネイやジョニーギル、CC&BBワイナンズなどが並んでいて、夕日を浴びたドライブ時には(ただ帰宅しているだけだけど)もっと濃厚なme&mrsジョーンズやBetween the sheetsなどをかけ、遠い若かりし頃を思い出している。
しかし、今日は大発見をした。これまでも、女性アーティストもかなり聞いてきたし、その凄さは分かっていたつもりであった。が…である。
ジェニファーハドソンは別格であった。彼女が助演女優賞をとったのは知っていたが、そりゃそうなのだ。本物は本物で誰もが認めざる得ない人は、
存在するのだと心から思った。
人間生きていると、不公平なことが山ほどある。そして、えこひいきというものも確かに存在する。そんな不条理に直面すると、一々腹をたてていたが、それは、私が人よりも群を抜いて飛びぬけていないからなのだ。あまりにかけ離れた存在ならば、えこひいきなどが通用しない域に達するはずだ。ジェニファーハドソンから、仕事においての我が立ち位置を深く考え、その領域に近づきたいと願った夜であった。
そして、もう1つ。
老後はハワイアンを習おうと企んでいたが(もう老後に近いけど)、やはりここはゴスペルにしよう!全身全霊をかけて歌うことは何と気持ちよさそうなのだろう。いや、待て。あれはうまい人が歌うからで、極端に音域が狭くドレミまでが限界の私が歌えるはずもない。でも、プロに発声を教われば音域が広がるかもしれない。いや、その前にゴスペルにしてもメインで歌う人は決まっている。老後、「おじゃまします」とやってきたど素人の私など、参加させてもらえたとて、「わぁ~わぁ~」のコーラスでもありがたい。
ここは、もうすぐやってくる老後に向けて、せめてDreamgirlsのヘビー
視聴者となり、魂を込めて歌う練習だけはしておこうと誓った夜でもあった。


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