「おじさん構文」「お母さんヒス構文」についてのモヤモヤって何だろう?
こんにちは!バリアフリープロジェクト新座チームの渡邊です。
今回は12月13日と14日に開催した、「ゆるもやおしゃべり!」#2・#3の様子の一部を紹介していきます!
第2回のテーマは、「おじさん構文」
そもそも「おじさん構文」とは、”おじさん”がLINEなどのインターネットを通したトーク・メッセージの送信場面で用いる特有の文章表現のことを指します。絵文字の多さやその使い所、語尾などに特徴が現れるものとされ、特に年配の男性から若い女性に対して用いられるものとして広まりました。
ここでは、「おじさん構文を使用したメッセージ(主にLINEなど)を受け取った際にどうしてモヤモヤするのか」という話題から、同構文のユーザー視点で、そのメッセージを送る際の気持ちや意図などを、あれこれ考えていきました。
ユーザー心理を掘り下げていく中で、このユーザーが置かれている環境や心情を整理していくと、中高年男性としての「おじさん」に限らないユーザー像も確認することができ、「(ユーザー側は)きっと好かれたいと思ってメッセージを送っているんだろうけど、好かれたいと思ってメッセージを送信するのはおじさんに限らない心理なのでは?」という話も出ました。
また、他の世代とのコミュニケーションの難しさやメディアによる男女の見せ方について考えていく中で、私たちにとって身近で触れやすいメディアの情報の偏りにも問題があり、エンタメ的に盛り上がる材料として対立(例えば、男女など)を助長させる取り上げ方がされているのではないかという疑問なども話題にあがりました。
そして最後に、これらのモヤモヤに対する自分たちの向き合い方を考えたのですが、「私たちが気付かぬうちに偏見をもってしまっている。そのうえで、誰かをカテゴライズしたり、ラベリングしようとした際に一度立ち止まることで、自分自身が何を意識していて、何を意識できていないのかを考えること・それによって気づきを得ることが大事だ」という話を共有しました。
当日共有した話題については、ホワイトボードの画像からご確認ください!
第3回目のテーマは…「お母さんヒス構文」!
お母さんヒス構文は、「お母さんが論点を飛躍させたり、論点をすりかえ、ヒステリックな語気を伴うことで相手に罪悪感を抱かせる構文」というお笑い芸人のラランドの公式YouTubeチャンネル「ララチューン」発の流行語です(笑)
このテーマを設定した背景には、もちろんその話題性もあったのですが、それだけではなく、この動画に寄せられた「お母さんの言動などについて、今まで自分のせいだと責めてきたが、他の家庭でもあることだと知って気持ちが楽になった」「リアルすぎて笑えない部分もあるが、このような状況に耐えてきた人がいることも広く認識されたことが嬉しかった」「自分じゃないと思うことができて、笑いに昇華してもらえてありがたい」といった趣旨のコメントから、見え辛い社会のモヤモヤがあるのではないか?という私たちの疑問もありました。
「お母さんヒス構文」については、本家の動画をご覧ください!
さて今回は、図らずも経験談からモヤモヤを解きほぐしていくことになりました。
「ヒスが出たら諦めるしかない?」
「それでも対抗するといい?」
などなど、その環境や関係性によって、それぞれ違った対応策が見られて面白かったです。
この構文を使う方も使われる方も、狭いコミュニティ(その最たるものが家族)の中で、依存度が高い関係性の中で自己を表現しているため、一旦、その関係性の外に出て(つまり、着飾らない自分でいられるコミュニティを家族以外に設けることで)、自分の居場所を増やすことが重要なのではないかという話が出ました。
そして同時に、その居場所から別の自分の居場所を眺めながら自分を客観視することができれば、心を落ち着かせながら冷静に考えることができるのでは?という話になっていき、モヤモヤが晴れていく感覚がしました。
さて、次回の「ゆるもやおしゃべり!」は、12月20日!水曜日3限の時間です!
お菓子と飲み物を用意しています!
みなさん一緒にお喋りしましょう~