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「2022年度ポール・ラッシュ博士記念奨学金授与式」を実施しました

12月6日(火)に、池袋キャンパス ライフスナイダー館 1階 レセプションルームと新座キャンパス 7号館 2階 会議室をオンラインでつなぎ、「2022年度ポール・ラッシュ博士記念奨学金 授与式」を実施いたしました。

当日は、本奨学金の選考に関わる公益財団法人キープ協会、本学総長および選考委員会の方々8名にご臨席いただき、奨学生3名への講評・祝辞の後、目録が授与されました。


~2022年度ポール・ラッシュ博士記念奨学金受給者~

※例年の5月募集・6月選考に加え、本年度は秋季追加募集を行い、下記の通り3名の学生が受給者として採択されました。

▼ 春募集
坂田 治哉(文学部 史学科 1年)
活動計画名:「アグネス夏みかんのいえ」
奨学金額  :100,000円

▼ 秋募集
細野 一斗(文学部 キリスト教学科 3年)
活動計画名:「南インドNGOでのボランティア及び現地交流」
奨学金額  :450,000円

山田 亜美(観光学部 交流文化学科 1年)
活動計画名:「MUPペットボトルキャップ分別」
奨学金額  :20,000円

活動計画の内容と計画への講評

選考委員長 中川チャプレン(ボランティアセンター長)より

細野さんの活動計画について
南インドのNGO団体「SEEDS INDIA」の活動にボランティアスタッフとして参加し、食事の配給や学用品の支援等を通じて、交流を行います。
細野さんは、授業やフィールドワークを通じて、人と人との関わりの意味・意義を深く考えるようになり、ボランティアというものが支援される側/する側ではなく、共に考え共に生きるものだという理解に至りました。
活動計画の内容は、ポール・ラッシュ博士の生き方に通じるものとして、高く評価します。
この活動で、現地の人々との出会いと交流を通して関係を構築しながら、自己のボランティアへの理解をさらに深めて、今後に活かしてほしいと思います。

山田さんの活動計画について
山田さんは、ビックサイトで開催されたGOOD LIFEフェア(SDGs関連イベント)で、アサヒユウアス株式会社の地域課題解決のためのサスティナブル商品の開発に興味をもち、特に、ペットボトルキャップの循環・商品化に注目しました。
自然界で分解されにくいプラスチック問題に関する意識化・啓発活動を行いたいと考えこの活動を計画しました。集めたものを材料として同社でエコキャップチェアーに還元し、学内に設置するという計画ですが、まずは、学内でエコキャップ回収を行うための計画に対して支援したいと思います。

講評を伝える選考委員長の中川チャプレン

奨学金授与・祝辞

公益財団法人キープ協会 淺田理事長からは、目録が授与されました。
生前のポール・ラッシュ博士の功績にも触れられ、立教大学にあるボランティア精神を大切に、日本の若者たちをリードしていくという気概を持って頑張っていただきたいというお言葉をいただきました。

立教大学西原総長からは、キープ協会の日頃の様々なご支援への感謝の意が表され、3名の学生に、祝辞が述べられました。
本奨学金には、キリスト教精神に基づきボランティアへの想いを実際にカタチにしていくことを願ったポール・ラッシュ博士の想いが込められていること、また、本学の建学の精神につながる象徴的な記念奨学金であることにも触れられ、それぞれの活動が充実したものとなるようにという温かいお言葉をいただきました。

淺田理事長から目録を受け取る細野さん
オンライン越しに目録を授与される山田さん

また、奨学生からは、それぞれ、受賞の感想や活動計画についてお話しいただき、春募集で採択された坂田さんからは、次のとおり、活動の状況報告がなされました。

「活動計画は、大森聖アグネス教会で、学習支援を行うものです。ポール・ラッシュ博士とも同じ宗派である日本聖公会で、子どもたちの居場所となれるように、活動を行ってきました。家庭や経済環境、しょうがい等で、一人で学習することが難しい様々な事情を抱えた子どもたちに合った支援を目指しています。10名程の子どもが参加し、楽しかったという声を聞くとやりがいを感じます。
新型コロナウイルスの影響で活動が制限され、すべてが順調というわけではありませんが、子どもたちの喜ぶ姿があり、子どもたちに愛される教会にすることができた点は、非常に達成感があります。」

今後の予定

奨学金を受給した3名の学生は、今後、キープ協会・清泉寮を表敬訪問し、キープ協会関係者への活動報告およびポール・ラッシュ記念館の見学など、交流の機会が予定されています。

目録とともに授与されたポール・ラッシュの書籍
今年度受給生の集合写真

▼ポール・ラッシュ博士記念奨学金について
ポール・ラッシュ博士の精神や生涯にわたる諸活動を記念し、本学学生に奉仕の精神に基づく諸活動(おもにボランティア活動)を奨励し、援助することを目的としています。国内外を問わず、様々な領域のボランティア活動が対象となり、奨学金額は、年額合計70万円以内(給与奨学金)です。
▼詳細はこちら
https://spirit.rikkyo.ac.jp/volunteer/activities/report/SitePages/paul_rusch.aspx