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立教チームのボランティアが、東京都障害者スポーツ大会の「水泳競技」の運営をサポートしました!

5月18日(土)、東京アクアティクスセンターにて東京都障害者スポーツ大会「水泳競技(知的・身体部門)」が開催されました。

本学では、「立教チームで活動する1dayボランティア」のプログラムとして同大会を支えるボランティアメンバーを募集して、当日の活動を行っています。
今回は学生13人が、立教チームとして、「誘導員(荷物運搬係)」「速報・用紙運搬員」「表彰係」「会場係」の役割を担当し、選手や競技運営のサポートを行いました!


東京都障害者スポーツ大会について

「東京都障害者スポーツ大会」は、1951年から行われてきた「東京都身体障害者スポーツ大会」と、1984年から行われてきた「東京都知的障害者スポーツ大会(東京ゆうあいピック)」が平成12年に統合したことにより誕生しました。
2006年度からは、一部の個人競技種目に精神部門を設けられ、「身体」「知的」「精神」の三障害を統合した都内最大規模の障害者スポーツ大会となっています。
また、同大会は国体の後に開催される「全国障害者スポーツ大会」の派遣選手選考会を兼ねており、全国大会を目指して競技に取り組んでいる選手も多数参加しています。

「水泳競技」では、自由形、平泳ぎ、背泳ぎ、バタフライ、リレーの5種目が25m、50mの距離で実施されます。日本水泳連盟競技規則に準じて行われますが、障害の種別によっては水中スタートや浮助具の使用が認められており、視覚障害によりターンやゴールが判断できない選手に対しては、主催者に許可された者が、合図棒などで合図をしてもよいことになっています。
(参考:東京都障害者スポーツ大会パンフレット

立教生の活動(当日の様子)

「誘導員(荷物運搬係)」

種目ごとに招集された選手を誘導

競技の開始前に招集された選手を、競技開始場所まで誘導したり、その際に荷物を預かって競技終了場所まで移動させたりする役割が、「誘導員(荷物運搬係)」です。緊張したり、集中したりしている選手に寄り添い、競技に送り出す役割でもあります。

競技開始場所で選手の荷物を回収
選手の荷物を競技終了場所に移動

担当した学生たちは、競技の組ごとに会場内を回りながら誘導していました。会場内は室温が30℃に設定されているため、常に暑さを感じながらの活動になりましたが、最後まで疲労の色を見せず、競技が滞りなく進むようにしっかりと選手をサポートしていました。

一人一人の大会への強い想いを感じた時に、ボランティアとして選手をサポートすることのやりがいを感じた。

参加学生の声(経済政策学科 4年)

私にもボランティアが出来るのかと参加する前はとても不安であり、今回が最初で最後のボランティア参加になるのかなと思っていましたが説明してくれる方々や競技者の皆様が優しい方々ばかりで色々丁寧に教えて頂いたのでまた機会があれば参加したいと思うようになりました。

参加学生の声(生命理学科 2年)

「速報・用紙運搬員」

記録表を表彰担当のスタッフへ

競技が終了後にはその結果が記録として公開されます。その後、組ごとに選手の表彰が行われるわけですが、表彰場所まで記録用紙(表彰者の情報)を届けること、そして速報記録の公開掲示板に記録用紙を掲示し、公開することを担うのが、この「速報・用紙運搬員」です。
記録情報が運営側や参加者・選手関係者にうまく共有されなければ、スムーズな競技運営ができないため、円滑に情報を届けることが求められます。

速報掲示版に記録表を掲示

担当学生が速報掲示板に記録用紙を掲示した後には、多くの方々が結果を確認しようと集まっていました。学生たちはその様子を直接見ることで、競技場外でも大会の盛り上がりを実感できたようでした。

自分が運んだ速報用紙を待っていた方がお知り合いの方の結果を見て喜んでいた様子を見ると、自分の役割がこの大会に少しでも役立っていると感じることが出来た。そして、こうした大会が多くの人の支えによって成り立っていることを知った。
私はPCルームで速報用紙が出るまで待機していたが、会場ビジョンの操作や結果のデータ整理の様子を見ることができ、トランシーバーで各部署が連携をとったり、トラブルが発生した際も選手のことをまず考えて行動されているのを目の当たりにした。これらの様子は普通に試合を観るだけでは知らなかったことなので、自分の視野が広がったと思う。
また、この活動において自分が障害者のスポーツ大会のボランティアをしている、という意識はあまりなかった。実際に障害者と関わる役割ではなかった、ということもあるとは思うが、日頃感じてしまっていたかわいそう、大丈夫かな、障害を持っている方なのにすごい、といったことを感じなかった。それは会場にいるほとんどの方が障害者であり特別な存在ではなかったこと、障害者と一言で言ってもそれが指すものは人によって様々であること、スタッフも障害へ配慮しながらも選手として接していたこと、そして選手として試合に向き合っている真剣な姿を見ることが出来たらからだと思う。

参加学生の声(文学科 文芸・思想専修 1年)

今回の活動を通して一番感じたことは、障がいを持っている人も持っていない人も同じ人間だということです。 一生懸命泳ぐ選手の姿を見て、障がいの有無に関わらず皆目標に向かって努力や挑戦できることを学びました。
また体の不自由な人もボランティアとして活動していたのを見て、どんな人でも誰かの支えになれることも学びました。

参加学生の声(コミュニティ政策学科 1年)

「表彰係」

副賞(メダル)の受け渡し

表彰場所では、「速報・用紙運搬員」から記録用紙を受け取り、選手一人ひとりを表彰します。この表彰場所で、金・銀・銅・敢闘賞のメダルを整理し用意したり、それぞれの立ち位置まで誘導したり、拍手などで称えたりするのが、「表彰係」の役割です。

聴覚しょうがいのある選手には、手を叩く拍手ではなく、手話を用いるなど、それぞれの選手に合わせてその栄誉を称えました。
担当した学生は、企業のボランティアの方々と協力しながら、積極的に動いていました。

ボランティアとイベントの関係しか考えたことがなかったが、ボランティアに参加した人同士の出会いも含めてボランティア活動なのだなと気づいた。企業でボランティアに参加している人、企画運営をする人、障碍者スポーツに関する資格を持ってボランティアに参加する人など、所属する組織や経緯や年齢が異なる人と共同作業をする中で、大会が多くの人の小さな仕事によって成り立っているのだなと実感することができた。
「一期一会で、色々な人との出会いやコミュニケーションがあるのがボランティア活動の楽しいところだよ」と教えてくれる方がいた。

参加学生の声(文学科 文芸・思想専修 2年)

「会場係」

選手や選手の関係者、大会スタッフ、ボランティア、他の会場の関係者、様々な人が行き交う会場内で、案内を担当したのが「会場係」です。

大会終盤は「表彰係」の応援に入り、表彰のサポートしながら選手を称えました。

選手にメダルケースをお渡しする学生
選手にメダルケースをお渡しする学生

わたしは視覚障がい者の介助者の方が受付について質問してくださった時に、私しかいないのにも関わらず手話を付けてお話されていた事が印象に残った。普段から言語を話しながら手話を使っているからこそ介助者の方の手が動いていたのかなと思い、介助者がどれほど被介護者のことを思っているのかを感じた。

参加学生の声(福祉学科 2年)

一般の大会に比べてピリピリとした雰囲気がなく、暖かい雰囲気で、ボランティアをしていて穏やかな優しい気持ちになれるような大会でした。一方で真剣に取り組む選手の表情からは緊張感も感じ、とても印象に残りました。パラスポーツはただ平等にスポーツをすることだけでなく、障害を抱える人やその家族の生きがいや繋がりも作っているのだなと気づきました。
また参加したいです。

参加学生の声(福祉学科 1年)

最後に

活動終了後は立教チームで集まり、一日の活動をふりかえりました。
活動を通して感じたことを一人ずつ話していったのですが、それぞれどんな役割でどのような活動をしていたのか、そこでどんな人と出会いどんなことを話したのかなどが充実した表情とともに語られました。

今回が初めてのボランティアだった学生も多かったのですが、立教チームのメンバーはもちろん、自分たちと同じようにボランティアとして参加していた企業の方々や大会スタッフに支えられながら、積極的に活動することができたようです。
「また参加したい」という声もありましたので、今回の経験がまた次の活動へとつながっていったらいいなと思います。

〜活動風景〜

活動前のオリエンテーション
競技中の選手を見守るボランティア
集合写真