6月29日(土)・30日(日)に開催された「子ども服マーケット in Sunshine City 〜Spring&Summer〜」に、立教チームのボランティアが参画し、会場内に設置した「子ども向けコーナー」の企画・運営を担いました!
同イベントの開催は今回で4回目。立教大学ボランティアセンターではこれまでボランティア募集における広報協力を行ってきましたが、今回からは「立教チームで活動する1dayボランティア」としてプログラム化し、参加学生の募集から事前準備、当日の運営まで深くかかわりました。
「子ども服マーケット in Sunshine City」
「株式会社サンシャインシティ」「認定NPO法人豊島子どもWAKUWAKUネットワーク」「としまこども団」が主催する同イベントは、今回で4回目の開催。以下のような趣旨で開催されました。
今回立教チームのボランティアが担当したのは、子ども向けコーナーの企画・運営です。
子ども連れで来場すると、どうしても洋服等を選ぶ時間的な余裕がなくなってしまい、その楽しさを味わいにくくなってしまうため、子どもを安心して預けられるコーナーを設けることで、保護者の時間的・精神的な余裕を生み出すことを目指します。
また、コーナーの企画段階では、ただ子どもを預かるのではなく、子どもたちが「コト体験」をできるような内容にすることを意識し、準備を進めてきました。
事前準備の様子
当日の会場となるサンシャインシティ ワールドインポートマートビルのオフィスにて、事前に2回の打ち合わせを実施しました。
初回は顔合わせ・自己紹介の後、今回のイベントを担当するサンシャインシティのスタッフから、イベントの目的や概要、立教チームの役割をご説明いただきました。
2回目は、当日の活動グループに分かれて当日準備を実施。
それぞれの企画に対して、必要なもの・ことを整理し、その具体的な準備を進めました。
当日の様子(6月29日)
当日は10時からのイベント開始に向けて、1時間前から準備がスタート。
イベント運営に関わるスタッフ・ボランティアが集合し、オリエンテーションを行った後、立教チームの学生は自分が担当するコーナーの設営を開始しました。
「たまをいれろ!わくわくゴルフゲーム」
29日に活動した学生の内、一つのチームは会場備え付けのゴルフ用ホールを活用し、パターゴルフゲームのコーナーを運営しました。
子ども服が置いてあるエリアにボールが飛び出さないようにしたり、子どもたちにも分かりやすいようにルールを伝えたりするなど、会場全体の運営とのバランスも図りながら運営をしていました。
また、複数回参加してくれる子どもが飽きないように、難易度を変えたり、それに合わせて景品が選べたりするような工夫を行いました。
実際に当日は、とにかく何度も並んで挑戦する子どもたちの様子が印象的で、参加してくれた子どもたちは「楽しい」だけでなく、思い通りにならない時の「悔しさ」や、うまくいった時の「達成感」など、様々な感情とともにこのコーナーでの体験を味わえたのではないかと思います。
「おにをたおせ!!ボウリング」
もう一つチームは、モルック(フィンランドの伝統的なゲームを元に開発されたスポーツ)の道具やペットボトルを使用した「ボウリング」のコーナーを運営しました。
「モルックをそのまま実施しても、短時間で子どもたちにそのルールを伝えるのが難しい」ということでボウリング形式にしたのですが、さらにそのルールを理解しやすくするために、鬼を倒すというストーリーを設定したり、そのストーリーに沿った遊び方の案内を作成するなど、事前準備の段階から工夫を凝らしていました。
活動終了後の振り返り
活動終了後には、メンバー全員でふりかえりを実施。
それぞれの気づきや学びを全体で共有したうえで、チームごとに成果や課題についてふりかえり、そこでの記録を引き継ぎとして翌日のメンバーに共有しました。
実際にやってみて感じたこと、思い通りにいかなかったことが多かったようですが、具体的な改善策も共有されたので、翌日はもちろん、今後の運営にも役立てることができればと考えています。
当日の様子(6月30日)
前日同様に、イベント開始の1時間前に集合し、全体オリエンテーションを実施。その後、それぞれのコーナー設営をスタートさせました。
「ゴルフコーナー」
30日も一つのチームがゴルフコーナーを企画。
これまで別々に準備をしてきましたが、前日の活動後に行った振り返り内容を引き継ぎながら、当日の運営を行いました。
「ワナゲ」「ボウリング」「塗り絵」
もう一つのチームは、モルックの道具やペットボトルを使用し、ボウリングや輪投げを運営。
ゴルフコーナーとの中間地点には塗り絵のコーナーも設置しました。
前日と同様に多くの子どもたちが訪れ、ゲームを楽しんでいました。
一方で、あれもこれもとコーナーを増やしすぎた結果、運営の人数が足りなくなり、担当者が誰もいないを時間をつくってしまうことも。
また、誰にも言わず・託さず担当者が複数人が持ち場を離れて別企画にお客さんとして参加したために、別コーナーの学生がそこをカバーせざるを得なくなった時間帯もあり、課題も多く見られました。
会場内の片付け作業
最後は、イベント運営に関わった関係者全員で片付け作業を行いました。
子ども服や本などが最初の時点からかなり減っており、それだけ多くの方が訪れたのだなと実感しました。
活動終了後のふりかえり
この日の活動では、個々のコーナー運営だけでなく、立教チーム全体として、チーム内でコミュニケーションをとり合い協働すること、イベントの目的と自分の役割を理解して活動することについて、多くの課題が見えました。
実際、子どもだけで各コーナーのゲームに参加するというよりは、保護者の方と一緒に参加するという場面が多く見られ、「子どもを安心して預けられるような場」としてはうまく機能しなかった時間が多かったように思います。
活動終了後のふりかえりにおいても、多くの学生から上記の内容のような課題が共有されました。
また、子どもの良くない行動を目の当たりにした際の対応についても話題にあがりました。
初対面の子どもに注意(優しく諭すことも含め)をしていいのか、それによって楽しめないということにならないか等の不安があり、それを伝えるという行動にまでは移せなかったようです。
大学生として子どもと関わるというのはどういうことなのか、目先の楽しいだけで終わらせてはいけないこともあるのではないかなど、今回の活動を丁寧にふりかえったことで、課題を学びに変えていくことができました。
この学びは今回参加した学生だけでなく、今後のイベント運営全体にも生かされていくことになります。
課題が多く見えたからこそ、そしてそれを丁寧に共有することができたからこそ、次へのヒントをたくさん得ることができました。
最後に
ボランティア活動の背景には社会課題があり、その解決のために多様な人が集い、関わり合います。
当然、「楽しさ」だけで片付けられないことも多くあり、社会には答えのないことばかりです。
だからこそ、「なんのために取り組むのか」、「どんな状態を目指すのか」、「どのように関わり、何を大事にするのか」を一人ひとりが考えること、それを仲間とともに共有しあうことが大切ですが、一度これらを見失うとボランティアがいつの間にか「お客さん」になってしまいます。
私はなんのためにボランティアとして参加したのか、なぜボランティアなのか、改めて「ボランティア」というかかわりの意義について考えさせられる機会になったのではないかと思います。
イベント全体を見ると大きなトラブルもなく、無事にイベントを終えることができました。
サンシャインシティのスタッフの方々をはじめ、多くの方にサポートいただきました。本当にありがとうございました!