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㈱S-style@銀座 岡本章吾さん(平18経)

大人のたたずまいが似合う銀座にサロンを構え、エグゼクティブクラスの男性に向けて、オーダースーツを中心に外見のイメージをトータルに提案するS-styleを創業した岡本章吾さん(H18経)は、小学校から大学までずっと立教で学んだ生粋の立教ОBだ。その岡本さんに、創業のきっかけやビジョンから大学時代のファッションまで多岐にわたりお話を伺った。

―1枚のシャツが内気な自分を変えてくれた中学時代の体験―

 華やかなイメージのボルドーカラーの細身のスーツをスタイリッシュに着こなした岡本章吾さんがファッションに目覚めたのは中学2年生のとき。ある日学ランのインナーにお母さんからもらったラルフローレンのシャツを着て行くと、級友たちから「そのシャツすごく素敵だね」「カッコいいシャツ着てるじゃん」と口々に声をかけられたという。
「それが自分にとっては衝撃的な出来事だったんです。それまでの私は非常に内気で、あまり友達から話しかけられるようなこともなかったのに、ファッション一つで周囲の反応がこんなにも変わることに驚いて、ファッションはコミュニケーションの一つになるんだと感じたんですね。その後は自分がどんどん外交的になり、友達も増えて自信が生まれました。見た目の印象が変わることで内面まで変えられるというこのときの体験が、今の仕事の原点になっています」と岡本さんは振り返る。

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落ち着いた雰囲気のサロンでお話を伺った

 大学卒業後はファッションを仕事にしたいと、東武百貨店に就職した岡本さん。
「アパレルか百貨店かで迷いましたが、アパレルは自分の好きなブランドの仕事に就けたとしても、年齢が上がってもずっとそのブランドが好きだとは限らない。その点扱う商品が多岐にわたる百貨店に、より魅力を感じました。中でも東武百貨店は、小学校(立教)の制服もここでつくりましたし、大学からも近くて馴染みが深いこともあり、最終的に東武百貨店に決めました」

―イメージコンサルタントの仕事に出会い、勢いだけで独立―

 そんな岡本さんがS-styleを創業したのは2014年。社会人として8年目を迎え、この先どうしていこうかと考える中でたまたま出会ったのがイメージコンサルタントという仕事だった。イメージコンサルタントとは、クライアントの職業やライフスタイルにふさわしいファッションや立ち居振る舞いなどをトータルにコンサルティングする専門職のこと。
「お客様一人ひとりに120パーセントの力で向き合っていけるし、それによってその方々の人生を変えることもできるところに可能性を感じ、養成講座で学んで8か月後、勢いだけで独立してしまいました」と岡本さん。折しも30歳になり昇格の話が持ち上がり、さらにはお子さんも生まれるというタイミングだった。
「普通は安定志向になるところでしょうけれど、自分の中で安定って何だろうということをものすごく考えて、ここにずっといることが安定ではない。今が踏み出すときだと思いました。ただ、経営準備などは何もせず、イメージコンサルタントの知識と技術があればなんとかなるだろうという甘い考えで独立したので、最初のうちは大変でした」
 百貨店の仕事で培ったファッションの知識やセンス、養成講座で学んだコンサルティングの知識や技術には自信があっても、イメージコンサルタントしての知名度や実績は皆無。サロンを構えてホームページを立ち上げ、ブログで発信しても最初の2カ月は売上ゼロの日々が続いた。

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現在はスーツのほかにビジネス小物も扱う


―背水の陣で始めたオーダースーツが状況好転のきっかけに―

「最初の半年は時給換算すると100円にも満たないくらいの惨憺たる状態で、これはすぐに終わってしまうのではないかと思っていました」という岡本さんの情況が好転したのは、ある経営者団体のコミュニティに所属してから。同時にオーダースーツを手がけるようになって顧客が少しずつ広がり、現在は経営者をはじめ国会議員、トップクラスの営業マン、メディアに登場する専門家など、顧客は多岐にわたっている。
「オーダースーツはある意味背水の陣で始めたんですが、イメージコンサルタントという無形のサービスにオーダースーツという形のあるものが加わり、自分のやっていることをわかりやすく伝えられるようになったのがよかったんじゃないかと思います」
 オーダースーツのサービスを始めてからは、人脈をつくる上でさまざまな経営者団体のコミュニティに参加するようになった岡本さん。中でも校友会の人脈はとても心強いものだったという。
「ありがたいことに立教出身のお客様も多くいらっしゃいます。私は小学校からずっと立教だったので、同じ価値観の中で一緒に過ごしてきた仲間との絆には特別なものがありますね。学生の頃はそうした価値をまったく感じていなかったんですが、30歳を過ぎた頃から昔の仲間と会う機会が増え、自分が特別な環境の中にいたんだなと改めて親にも感謝の気持ちが芽生えました」と岡本さん。

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裏地にユリのシンボルがあしらわれたジャケットは、
立教OBのお客様限定デザインだ

―「好き」や「似合う」ではなく、その方に「ふさわしい」スタイルを―

 S-styleは「人生に自信と輝きを」を理念に掲げている。
「中学のときに私が体感したように、外見を変えることで中身が変わり、お客様に自信と輝きをもっていただきたいという思いを込めています。たとえばオーダースーツであれば、その方がお好きなスタイルや、その方に似合うスタイルではなく、その方にもっともふさわしいスタイルを提案することを心がけています。もちろん『好き』や『似合う』も大事な要素ですが、それだけでは十分でなく、その方の立場によって問われる要素を加味することが重要だと考えています。たとえば金融関係のお仕事の方であれば、信頼感や誠実さといったように。さらに、そのスーツを身につけることで求めている成果が上がるスタイルということも考慮しながらご提案していきます」
 こうした他にはないS-style独自のスタイリングに対する信頼はきわめて厚く、「すべてのスタイルリングを丸投げしたい」というお客様が多いことも、それを物語っていると言えるだろう。

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ずらりと並ぶ生地見本帳のなかから「ふさわしい」を見つけていく

―学生時代のファッション同様、経営も「攻め」の姿勢で―

 学生時代は「ちょっとやんちゃな“The 大学生”だった」という岡本さんに、どんな格好をしていたのかと伺うと、「かなりイケイケで、全体的に強めのファッションが多かったですね。どカジュアルのスタイルからビジュアル系に攻めたファッションまで、とにかくいろんなものを着たので、自分に似合うものと似合わないものが感覚的にわかるようになり、今の仕事にも活かせていると思います」と楽しそうに振り返る岡本さん。
 そんな岡本さんには今後に向けて2つのビジョンがあるという。
「一つは個人的に日本一のテーラースタイリストを目指すなかで、日本一の方のスタイリングを行うのが夢。私が思う日本一の方とは内閣総理大臣です。もう一つはオーダースーツ業界に関わっている方々をまとめるプラットフォームを構築したいと計画中で、すでに動き出していますが、それによって業界全体を盛り上げていきたいと思っています」
 学生時代のファッション同様、経営にも攻めの姿勢が伺える力強い言葉でインタビューを締めくくってくださった。

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学生との3ショット
中央:岡本章吾さん
左:社会人学生ライター伊藤淳子さん
右:学生カメラマン須藤夕結さん



株式会社S-style
〒104-0061東京都中央区銀座2丁目12番地


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