電脳チラ裏/自分の「好き」と周りの「ニーズ」の話

「すきと とくいは ちがうのかな?」
子どもの頃に遊んでいたゲーム内で出会った言葉である。
なんとなく引っかかるものはあったものの、当時はそこまで深く考えずに素通りしていた。

最近ちょっとした心当たりが生まれた。noteである。
noteには「ダッシュボード」という機能があり、週/月/年単位で各記事についたビュー数/コメント数/スキ数を解析することができる。
noteは有料記事が書けるため、収益で生活していく上で重要な機能として実装されたものと考えられる。


自分の執筆している記事は好き勝手書いているだけのものであり、おおよそ収益化できるような代物ではないのだが、分析した数字がせっかく見られるのであれば気になるのが人情というものである。
どの記事も好きで書いてはいるものの、度合いが異なるのはまた事実であり、そこの好みと閲覧数の間の関係性を見ていきたい。
というわけでnoteを始めてから2021/03/08までの期間におけるViewの上位5つと下位5つを見てそこから傾向を分析してみる。

上位5つは以下の通りである。

ツイキャス配信者への第一歩を踏み出した話 171View
後から直す自己紹介 148View
among us簡易まとめと定石メモ 146View
AWSで海外リージョンにVPNサーバを立ててBBCの動画配信サービスを利用したかった話 117View
ボードゲームアリーナのすゝめ(入門~初心者向け) 101View


一方の下位5つはこんな感じ
はじめての失踪 21View
無題 18View ※諸事情により非公開化済みのためノーカウント
3面ボスのような存在 15View
愛用PCの追悼と新PC選定の話 15View
普通を数学してみた 13View


上位5つに関して、自己紹介記事は初回投稿タグをつけたことによる新規開拓狙いのユーザがほとんどだから除くとして、ゲームの紹介記事と設定ノウハウ記事である。
紹介記事に関してはこのご時世で流行ったBGAとamong usの記事であり、機材設定ノウハウ記事に関しても設定全てを網羅している記事が既存noteに存在していなかった。
among usに関してはプレイ日記やゲームの始め方(各ステージにおけるタスク紹介)についての説明がほとんどで、意外なことに立ち回りの説明記事はなかった。
BGAに関しても似たようなもので、1つの記事で複数のゲームを紹介しているようなものがほとんどなかったこと、また直近での類似記事がなかったことが伸びの要因と考えている。
以上のようにブルーオーシャンにハマった記事が結果的にView数を稼いでいるのが見える。

一方の下位5つに関して、最下位は最新の記事だからともかく、分析記事と憂鬱な日記記事である。
前者は誰も興味がない記事で、後者はありふれた記事ということでViewが伸びていないと見える。
知らない人の憂鬱な気分の日記記事に需要がないのは当然の帰結であるとも言えよう。

ここまでが分析結果。問題はここから。
ワースト1位の「普通を数学してみた」は全記事の中でも1、2を争うレベルで書いていて楽しかった記事である。記事を書くための検証や考察に要した時間は間違いなく堂々の第一位である。
対抗は「博士!1/1の定義を教えてください!」だろうか。これも中の下くらいのView数である。
ここで冒頭の文章に戻ってくるのだが、自分の好きな物事が周囲のニーズに合っていないことを定量評価で理解させられてしまった。
好きな記事はそうそうウケず、ためになる記事ほどウケが良いという、薄々感じていた危惧が見事に可視化されてしまったという。

別に人の目を気にして記事を書いているわけではないのでそこまで気にしているわけでもないが、まあ自分の「好き」と周囲の「ニーズ」が合致したらもっと楽しいだろうなと思ったりはする。
残念ながら流行に疎く、いわゆるサブカルチャー的な「横道」に逸れた方向に進みがちな性分のためなかなか難しいだろうなとは思う。
逆に言えば「そういう記事を読んでくれた人」というのは数少ない「好き」が合う人ということになるので、そういうことを目に見える形で表明してくれた人こそ自分が大切にしていくべきなのではなかろうか。

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それでは次の記事で会いましょう。ばいばーい!!





自分の「好き」がみんなの「好き」であったらいいのに。


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