24-16 ファンダメンタルを見直してみる

 とかくアメリカンフットボールの世界では、ファンダメンタルが重要であるとよく言われます。よくコーチも選手に対しても使います。果たして、このファンダメンタルの言葉に含まれる内容は、選手とコーチで十分共有されているのでしょうか?万が一そうでなければ、選手の地道な努力が無駄になるだけではなく、最終的には試合の結果にも影響があるくらい重要なことなのですが、僕の感覚だと結構曖昧である気がしています。(僕だけかもしれませんが) まだ春シーズンで少し時間があるので、これについて今日は言語化してみたいと思います。

 ファンダメンタル(Fundamentals)という言葉を調べてみると、

基本的な技術や戦術のことを指します。

 とでてきます。つまりアメリカンフットボールに置き換えると、ランニング、パス、タックル、ブロックなどの基本的な動きや、それに伴うプレイ技術や、オフェンス、ディフェンスの基本的な戦術を指すことになりそうです。そもそも基本的なということばの範疇もあいまいであるところも気になります。そうすると、実はファンダメンタルはどのチームでも通用する部分と、自チームでしか通用し名であるかもしれない部分が存在しうることを示していると思います。

 あるコーチがこういうことを言いました。 「戦術ばかりに目を向けすぎて、ファンダメンタルがおろそかになっている」と。言いたいことは、アメリカンフットボールは、プレイブックに示される、高度で多様なプレイを実現するために行動します。これが思いのほか自分で一から作るのが難しく、誰かに教わったり、地道にプロリーグプレイメリカでの試合の映像から地道に図面を起こしたりすることが多いです。そういった戦術面で出会ったことがないプレイを見つけると、なんかすごいものを見つけた気分になったりもします。話を戻すと前出のコーチは、戦術ばかりプレイ費やすのではなく、戦術を実現するためのプレイ細かい要素をないがしろにせず時間をかけて完成させてください。と伝えたいのだと思います。先ほどに述べましたが、一般的にアメリカンフットボールで必要な要素で、チームが変わっても変わらない要素と、加チームごとに変わる戦術に伴う、ファンダメンタルの両者が存在します。でもおそらく選手たちは、ファンダメンタルとは全チーム共通な普遍的なものをイメージしているのではないかと感じています。アメリカンフットボールのコーチはその両方を理解し、両方を整理して、選手に伝える必要があると思います。

 強豪校はファンダメンタルがとてもよくできていると耳にします。外部者から見て、本当に彼らが目指しているファンダメンタルを理解できているかは正直不明だと思いますが、一言で言えるとすると、選手の任務遂行能力が著しく高いということは間違いなさそうです。そのためには、身体能力の高さ(場合によっては体格も含む)、戦術理解の高さ、無駄のない動き(バイオメカニックから見て正しいと思われる動き)、現場対応能力の高さ(試合のための準備の質の高さ)などがこれに含まれるのだと思います。今年は、これらに関して、選手と共有しつつ、自チームのファンダメンタルを整備して、より効果的で確実に、若い選手を千兆させる準備をしたいと思います。

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