24-04 Input+Cを考える

 ここ数年、Outputの大切さを個人的に実感して、さらに、多くの人がその効果を実感し、人に勧めているし、自身でも実施していることが目につきます。 この事象が数年も続くと、やはりこれは本質的な事であって、はやりではないなと僕も共感しています。
 ここで、Outputの話は、今後のタイミングでするとして、その前提にあるInputについて考えてみようと思います。
 性格が”体育会系のオタク”と言うこともあり、知っていることの幅と、深さが自分の売りの一つになっているかも?と感じる事がたまにありますが、ただその辺りは数値化しにくいところなのですし、人との優劣は付けにくいことではあるのですが、僕の中では、
”多くの人と会話が盛り上がればいいなぁ”
と言う感覚のみがあると言う感じなのです。
 よく”コミュ力”があるとか、ないとか自分を紹介するときに若い人たちのコメントに出てくることがありますが、若い人の”コミュ力”問い言葉を僕なりに分類すると以下になるように思います。

レベル1 相手に物怖じせず会話ができる  
レベル2 会話をしながら、自分に会話の情報がなくても、好奇心と的確な質問で、相手が喋りやすくできる。
レベル3 幅広い知識をもとに、相手と会話の本質を、雑談できる。

 多くの若者はレベル1の場合が多いように思うし、飲み屋とか、スナックや銀座のママさんと呼ばれる人は、レベル2が極めて磨かれているように思います。決してレベル3になるのが理想とは思わないが、いずれにせよ、話しかける一方通行ではなく、双方向のコミュニケーションに持っていけるかが、各レベルで大切なのだと思う。だからこそのコミュ力なのだろう。

 話をInputに戻すと、僕自身のInputにも意識的に段階が存在している
レベル1 好奇心が赴くまま、タイムリーさ、新鮮さがあるものを手に取る段階
レベル2 レベル1の情報を深めるための段階
レベル3 レベル2の内容を身につけるための段階

レベル1の活動場所は、以前(30歳前後)までは、圧倒的に書店でした。各エリアに行きつけの本屋があり、暇があると本屋で時間を過ごしていました。興味あるテーマの場所を散策しながら、自分の感性に引っかかる本をいつも手にしていました。そう、あくまで手にしていて、全てを購入していたわけではありませんが、理由も意図も不明確なのですが、感覚的に手にしていました。その次がテレビやラジオ、いつもメモ帳が近くにあり、ときには新聞広告の裏紙にメモ書きして、あとで調べたりしていました。当時は研究所勤務ということもあり、半導体関連のこと、パソコンのこと、エレクトリックデバイスはこの時期に多くの情報をInputしました。またこの頃食のことにも興味を持ち始め、資格を取り始めたのもこの時期だったと思います。21世紀(30代後半)になるとネット検索が主流になっていきます。あくまでつまみ食い程度に、多くの情報に触れていました。

レベル2では、多くの場合、複数の本を購入するか、資格を取るか、どこかに習いにいくフェーズになります。ムーブメント、フードアナリスト、スポーツ医学検定、アロマ検定、DeepLearning Generalist検定、アスリートフードマイスター検定、放送大学心理学コース、Move of Fundamental、TERAメソッド、代表アシスタントコーチ、などなどがこのレベルに入ってくると思います。自身が事実と現実を目の前に触れる、もちろんチームに関わるときは自身の役割を果たす事が最優先ですが、振り返りながらこの経験が様々なInputになってくることを感じています。また書物は、時に読むことに負担も感じますが、世に出る前に推敲され、まとめられて出ている分、鮮度が落ちにくく長く使える学びになる事が多いように感じています。ですので、いまだに電子書籍、リアルの本共に、読んでない本が常時ある事が多いです。

レベル3は、全て人との会話の中からのInputです。Workのセッションだけでなく、日常にも及びます。会社勤めの時代から、皆が敬遠しがちな研修を楽しんで受けていたことを思い出しました。知らない人と、何か同じテーマで話すのが楽しかったからだと思います。楽しいだけでなく、この時間仕事をしていない分、何かを吸収しようと思っていたからなのかもしれません。それ以外だと、若い頃はあまり好きではなかったのですが、人に自分のことを言われる経験が持てる事が、このレベル3の醍醐味の一つだと感じるようになって来ました。自分の思い込み、やったつもり、客観的な多くのInputが、人から得られることを40代以降部下、後輩を持つなか知る事ができました。今でも、アメフトの現場で、学生や他のコーチからの学びはいつもあります。このInputが、自分の気づきや一人では決して得る事ができないInputとなっています。

 これらInputはどの後どうなるかというと、自分の学びの一部となり、Outputを重ねる事で、経験と知識と自分の能力の一部になっていくという事です。全てのInputを記憶し、学びにしようとすると、重く大変なことになってしまいますが、全ては、風に吹かれているようなイメージで、多くのInputに自分を晒し続ける事が、自分の中のスタートポイントになっていると改めて感じました。
 最後に、風に吹かれるようにと書きましたが、風の吹く場所は好奇心のみぞ知るといったところでしょうか、家族から受け継がれたものなのか、自分で手にしたものなのか、この得体の知れない好奇心という心、これが僕の根底で僕を動かしている一部になっている気がして来ました。
 そこで今回のタイトル
 Input +C(Curiosity:好奇心)となっていくのでした。


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