24-29 全てやり切った とは


 先ほどニュースを見ていたら、いよいよパリオリンピックが今週末開幕する。開会式は日本時間2024年7月27日の午前2時頃らしい。今年は、猛暑などのニュースが続く中、6年ぶりの世界大会などで個人的にもバタバタしており、オリンピアンの融資に注目する余裕すらさえなかった。だがいよいよ本番、いやが追うなしに盛り上がり始めたと感じている。

 さて、僕もアスリートと向き合う時間が多いので、やるべきこととか、準備とかとても気を使い、不定期に選手にも言葉で伝えている。そこで、今回は「やるべきことは全てやった!」の全てについて言語化をしていきたいと思う。

 話は少し変わるが、以前僕は選手の前でこう言った話をしている。

 「僕はやるべきことを提示しているし、皆がこれを全力で行ってくれていることはよく見ている。しかし、僕自身はその経験から これで必ず勝てる という方法を知らない。なぜならば、相手が想像を絶するくらい頑張って試合に挑んだら、勝てないことがあることを知っているからである。なら、我々が目指す姿はどんなものなのであろうか?仮に最終戦全勝対決で敗戦したとしよう。その時に僕はこう問いかける。もし四ヶ月前に戻れるとしたら、何をする?その時に30秒以上答えが見つからなければ、それはやるべきことをしたと言っても良いと思う。それくらい、考えて、行動して、修正して、レベルアップする日々を過ごせるように頑張ろう。」

 なんとなくは選手に言わんとしていることは伝わったのではないかなと思うが、いよいよシーズンが始まるこの時期にだからこそ、その全てとは?を言語化して見たいともう。準備をいくつかに分類すると、以下のようになると思います。(ややアメフトよりになっていることはご容赦ください、そしてあえて当たり前のことも書いています)


1. 身体的準備

身体的な準備は、最高のパフォーマンスを発揮するために不可欠です。これには、トレーニングやコンディショニング、栄養管理などが含まれます。例えば、定期的な練習とトレーニングプログラムの遂行、適切な休息とリカバリーの確保、試合前の体調管理と適切な栄養摂取

2. 技術的準備

技術的な準備は、スポーツにおける具体的なスキルや戦術の習得を指します。これには、個々の技術の向上やチーム戦術の確認と練習が含まれます。基本技術の反復練習、新しい戦術やプレイの習得と実践、ポジションごとの役割と動きの確認

3. 戦術的準備

戦術的な準備は、対戦相手に対する戦略を立て、それに基づいたプレイを実行するための準備を指します。これには、相手チームの分析やゲームプランの構築が含まれます。相手チームのプレイスタイルや弱点の分析、試合に向けた戦術的なプランニング、チーム全体での戦術確認とシミュレーション

4. 精神的準備

精神的な準備は、大一番に向けての心の準備やメンタルコンディショニングを指します。これには、プレッシャーに対処する方法やモチベーションの維持が含まれます。ポジティブな自己対話やメンタルイメージング、ストレス管理やリラクゼーション技法の習得、チーム全体のモチベーションを高めるための活動

5. チームワークとコミュニケーション

チームとしての一体感やコミュニケーションの質も重要な準備の一部です。これには、チームビルディングや戦略的なコミュニケーションの確立が含まれます。チームビルディングの活動やミーティング、練習中の効果的なコミュニケーションの実践、チーム内での役割分担と責任の明確化

6. 実戦練習

試合に近い状況での実戦練習は、試合当日に備えるために重要です。これには、模擬試合やシミュレーション練習が含まれます。実際の試合形式での練習試合

特定の状況を想定したシミュレーション練習、プレッシャーのかかる状況下でのプレイの練習

6. データと分析

アメフトに限らず試合前のデータ収集と分析は、対戦相手のプレイスタイルや傾向を把握するために重要です。これにより、戦術をより効果的に計画し、相手の弱点を突くことができます。過去の試合映像の分析、対戦相手のプレイヤースタッツの解析、データに基づいた戦略の策定

7. 設備と環境の整備

最適なトレーニング環境や試合当日の設備の準備も重要な要素です。これにより、選手は最高のパフォーマンスを発揮できる環境を確保することができます。練習施設や用具のメンテナンスと準備、試合当日のロジスティクス(移動手段や宿泊施設)の手配、練習場の環境整備と適切な器材の用意

8. 医療とリカバリー

身体的準備に含まれるかも知れせんが、選手、コーチだけでどうにもならない場合、医療スタッフ、外部施設を活用することも考え、選手の健康管理と怪我の予防は、試合に向けた重要な準備です。医療スタッフとの連携やリカバリー計画が整っていることが求められます。定期的な健康チェックとフィジカルセラピー、怪我予防のためのトレーニングとストレッチ、リカバリープログラムの実施とフォローアップ

9. 心理的サポート

メンタルヘルスの維持と強化は、選手がプレッシャーに打ち勝つために重要です。心理的サポートを提供することで、選手がリラックスし、自信を持って試合に臨むことができます。スポーツ心理学者とのセッション、チーム全体でのメンタルヘルスケアプログラム、リラクゼーションやマインドフルネスの実践

10. シナリオトレーニング

様々な試合状況を想定したシナリオトレーニングは、選手がどんな状況でも適切に対応できるようになるための重要な準備です。試合会場の雰囲気や映像の確認、ドレッシングルームから会場の動線、クラッチタイムや延長戦を想定した練習、特定の相手戦術への対応策のシミュレーション、突発的なトラブルやアクシデントへの対応訓練

結論

 実はこう言ったところの準備は、現場での経験則に頼るところが大きいし、場合によってはコーチ選手以外のサポートがあれば心強かったりもします。オリンピアンは場合によって、こう言ったサポートが受けられるケースもありますが、必ずしもそうではないですし、特に国際大会の特徴は?と聞かれたら経験がある人ほど、何が起きるかわからない。その不足の事態に最短で最善の行動が取れかつ試合に集中する環境が作り出せるか、コーチのみならず選手の経験も必要である。とコメントするでしょう。ナレッジ共有の時代であっても、真実はこうである。時代も社会も変化が早い時代だからこそ、過去の経験を持っても想定が起きるのが現場なのです。それで、相手を上回る準備がやり切れたかが大切で、本番に全力出せるための、最上で最高な準備をできるように頑張っていく日つっようがあるのだと思います。

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