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堀米雄斗くんのイベントに行った話&PLADAのパーティーに行った話

(8/3追記 なんかおれずっとPLADAだと思ってたんだけどPRADAらしいですね。恥ずかしくて恥ずかしくて顔から火が出るのは勿論のこと、肛門から茶色い棒状のものがモリモリ出そうですが自分への戒めとして訂正はせず、このまま存置しておくことにします)


はいどうも。
お暑うございますが皆さんいかがお過ごしですか?

僕の家にはエアコンが無いので、扇風機だけでこの連日の酷暑を耐え凌いでいるのですが、もう最近はそれもとうとう限界を迎えた感があり、いま僕は金玉の裏側にアイスの実を当てた状態でこの文章をキーパンチしております。

もうヤバいですね。

マジでリアルにヤバい。

最近、家いると謎の頭痛に襲われるもん。

絶対に脱水症状起こしてる。

こんな暑い家で暮らしてるやつ、世界的に見てもほぼいない。ドバイ人でも絶対に音を上げると思う。こないだ友達遊びに来たんだけど、『お前らおかしいよ』って言って速攻帰ってたもん。暑すぎて。

まあまあまあまあ、暑いときに暑い話してもシャーがねーんで唐突に話題は変わりますが、以前、バーバリーのパーティーに行った話、DIESELのショーに行った話をしましたね。






まあジャンル的には都会のシンデレラ・ストーリーとでもいうのかな?

田舎から出てきたサエないヒロインが、どーゆーワケか都会のイケイケなパーティーに紛れ込んじゃってさあ大変。みたいな王道展開があるじゃないですか、アレをいまリアルにやってるのがオレですよ。

で、前回は、

『堀米雄斗くんのイベントに行った話』につづく!

って次回予告で終わってたと思うんですけどね、まずそっから語ることにしましょうか。えーっとね、6月16日にスケートボーダーの堀米雄斗くんのイベントに行きました。終了です。終わり。

いや別にそれ以上のことねえもん!

マジで特に書くことなかった!

マジで特におもしろトピックとかなかった!

なんかイベントのあとにアフターパーティーとかあったっぽいけど、別にそういうの行ってないし!

マジでこればっかりは特に書くことないね!

『堀米くんの命を狙う刺客が現れたから咄嗟にいつも持ち歩いている三節棍を使って戦った』とかね、捏造しようと思えばいっくらでも出来ますけど、そーゆーこと書くと“堀米くんは誰に命を狙われてるんですか?”とか”本当に普段から三節棍を持ち歩いてるんですか?”とかマジで言ってくる人いそうだしさ。

なんか『ブルータス』の編集の人をチラッと紹介してもらったけど、マジでそんぐらいだね。特に会話も弾まなかったしね。

そこで『ブルータス』の話題に華を咲かせて、“いやもう僕ブルータス毎号4冊ずつ買ってますよ! 読む用、保存用、布教用、写経用として! 最近ブルータスを収蔵するために都内にマンション借りました! 今度背中に大きくBRUTUSのロゴのタトゥー入れようと思ってるんですよ!”ぐらいのこと言えば、ほう熱心な若者もいるものですな、って感心されちゃったりなんかして、今頃ブルータス編集部にオレのデスクが用意されていたかもしれませんけど、俺が『ブルータス』で買ったことあるのって、2021年3月1日号の『特集 アイドルマスター』だけだもん! 

それはマジで発売日に本屋さんが開くと同時に店内に雪崩れ込んで買ったね。

ほいでソッコーでマックにシケこんで泣きながら読んだ。

なにしろ表紙がりっちゃんと楓さんとロコと三峰とあまとうだぜ!!? 

買うしかねーじゃんそんなん!! 

ていうか逆にお前ら買ってねーの!!? 

まあまあまあまあ、これはマジマジのマジ、忖度抜きで申し上げますが、ブルータス様、ひいてはマガジンハウス様は、出版不況と言われている昨今においてたいへんに徳の高い雑誌/出版社様であるとワタクシ思っています。ノーン・ストップ・リスペクト。であります。

あとそうですね、堀米くんのイベントはフリーフードでね、唐揚げとたまごサンドが出てたんですけど、たまごサンドがマジで超美味かったね! オレバイト帰りで直で行ったからマジで超お腹空いてたんで、3つも食べちゃったもん。なんならタッパー持ってくればよかったとか思ったぐらい美味しかった。

マジで美味しかったたまごサンド


つうかこの日、これしか写真撮ってないですね。

あとそうだな、ちょっとマジメにイベントの話するとさ、会場が渋谷のクラブだったんだけど、DJブースの真ん前に特設のミニランプがあって、そこで堀米くんの仲間たちがバシュバシュ滑ってたんですよ。

で、オレ、去年からスケボー乗っててスケボーに関して純粋に興味があるんで、『すげー』とか思いながらしばらく眺めてたんですよ。そうだな、だいたい小一時間ぐらい観てたかな。

そしたらなんかいきなりステージに男女のラッパーが現れてライヴが始まったんですよ。ヒップホップ用語だとショーケースっていうんですけどね。オレ日本のヒップホップとかマジで超疎いから知らなかったんだけど、たぶんかなり有名系の人だと思う。

で、そのライブ中に満を辞して堀米くんが登場するワケなんですけども、すごかったね、『リル・ウェインにスケボーを教えてる男!』って紹介されてたもん。

普通リル・ウェインにスケボー教えることとか無いじゃん。

やっぱリーン飲みながらオーリーの練習とかしてんのかなみたいな感じじゃん。

で、そっから10分ぐらい堀米くんが、軽快なヒップホップにのってプレイを披露してたんですけど、まあすごかったですね。

ヴァーツラフ・ニジンスキーっていう伝説のバレエダンサーがいてね、この人は映像とか一切残ってないんだけど、『空中で一瞬静止するような跳躍』を見せていたって言われてんの。堀米くんのプレイはそーゆー逸話を思い起こさせるようなモノでしたね。エネルギッシュ極まる躍動の中に、すげえエレガントな静止の美が畳み込まれてるんですよ。肩の力抜いてラフに愉しく滑っていたと思うんだけど、あれはすごかったですね。本当に美しいと思った。もうオレそれ観てすっかり満足しちゃって直帰したもん。

で、堀米くんのイベント以来、特に浮いた話もなく、オレの東京シンデレラ・ストーリーもここまでかと思ってたんですけどね、去る7月21日、船越英一郎さんとはるな愛さんの誕生日としておなじみのこの日ね、行ってきましたよ、PLADAのパーティーに。

いやウソじゃねえって! マジで行ったの! マジで行った!

PLADAってあのPLADAですよ。PLAHAとかそういう今どき逆にないだろっていうパチモンじゃないですよ。プロバイダのplalaでもないです。

マジであのPLADA。

バズ・ラーマン監督『ロミオ+ジュリエット』で、ディカプリオの衣装デザインを担当したあのPLADAですよ。

2015〜16のAWにて、『ローズマリーの赤ちゃん』でミア・ファローが着てたテントドレスのテキスタイルをサンプリングしてたあのPLADAです。

去年、プロモーション・ヴィデオをグザヴィエ・ドランが監督してたあのPLADA。

そういう映画的な文脈でしかPLADAというブランドを知らない自分が情けないやら恥ずかしいやら悔しいやらでなんだか無性に泣きたくなりますけども、とにもかくにもあのPLADA。

まあまあまあまあ、偉くなったモンですよ。

むかし、中華一番のゴエモンとドギーと狸小路で遊んでるときに『いまからPLADA行ってみねえ?』とか言ってPLADAの路面店入って、『このシャツいくらだと思う?』『えー、7万円?』『ブー、23万円でしたー』『惜しー』みたいな値段当てゲームに興じたのが、オレの人生でいちばんPLADAに接近した瞬間ですから。

あのとき全身を余すところなく白い目で見られまくっていたオレがPLADAのパーティーに参加するなんて、まったく人生とは何が起こるか解らないものであります。

で、PLADAってやっぱ相当イケてるらしくて、なんでも『ラストまでいて終電逃しちゃったらPLADA側がタクシーチケット手配してくれる』のだとか。なんとも景気の良い話ですなぁ。

さて、これまでのオレの東京シンデレラストーリーの熱心な愛読者の方々ならもうおわかりのことと思いますが、PLADAのパーティーに着ていく服が無いんですよ。PLADAのパーティーなら当然、何かひとつはPLADAのアイテムを身につけていくのが小粋なオトナの作法ってなモンでしょうけど、去年の年収がリアルに100万行ってないオレにとってPLADAなぞ絵に描いた餅、もしくは屏風の中の虎、はたまたホットドッグプレス定期購読者における乙葉のような遠い遠い存在なワケです。

果たしてパーティーに何を着ていくべきか、サテン地のフェミニンなベビードール姿でクローゼットの前を右往左往していると、ふいに天啓が舞い降りました。

“そうだ! LEEさんにもらったあの服があるじゃないか!!”

この日、オレは代官山のギャラリーで合同展をやっておりまして、そのとき、一緒に展示させていただいたWreckpack氏というアーティストの方の通訳等をされていたLEEさんっちゅうナイスガイ中のナイスガイに、自社で手掛けているというTシャツをいただいていたのですよね。

アイロンぐらいかけろや


コレなんですけど。ツインビーのお助けキャラっぽい風貌をしたハートマーク君が実に小憎たらしくて最高ですね。真っ赤に輝く『アガペー』の文字が否が応にも愛のムードを加速させます。しかもコレよく見ないとわかんないと思うけど、プリントじゃなくて刺繍なんですよ。すげえ縫製しっかりしてるし。シンプルに高そう。

で、これにエイヤと袖を通しまして、下はユニクロの短パン(ポケットのところに穴が空いている)を履いて準備万端、向かいましたよ、渋谷へ。

で、渋谷着いて、さあ会場を探しますかってんで招待状を見直すと、あれあれ、HIGASHI-SHINAGAWAとかよくわからないアルファベットが並んでるんですよね。

なんで自分でもそんなことをしたのか全くわからないんですが、『PLADAのパーティーなんて絶対渋谷でやるに決まってる』という決めつけ100で、ろくに招待状に目も通さずに渋谷に向かってたんですよ。そしたらもう全然見当違いだった。向かうべき最寄駅は天王洲アイルでした。渋谷1ミリも関係ねえ。

で、うわーーーーっとかいって両手上げながら走って水木しげる風に電車に乗り込んで、向かいましたよ天王洲アイル。

いややっぱPLADAハンパないね。会場探すまでもなかった。駅に到着した瞬間、マイケルジャクソンのBADのMVに出てくる不良みたいな格好をした若者たちが闊歩していたもん。『どう考えてもこいつらは絶対PLADAのパーティーに行く』っていう感じの人たち。その人たちの後をつけていったら案の定会場に辿りつきましたよ。

埋立地にある糞デケエ倉庫がパーティー会場でありまして、そこの近くで友達と待ち合わせてから向かったんですけど、会場の前がもうすっごい行列なワケ。

iPhoneとドラクエの新作とダレンシャンの新刊が全部同時発売したんじゃないかっていうぐらいの長蛇の列。

しかも全員死ぬほどオシャレ。

マジで全員ジョジョ5部に出てきそうな格好してた。

あんなオシャレな人をいっぺんに視界に入れたこと人生で一回もないですね。

完全なオシャレ過剰摂取。オシャレOD。

だけども、オレも友達もとにかく“並ぶ”っていうのが苦手な人種なんで、『一旦離れて一周して様子を見よう』とかいって、いっぺん会場付近をホテホテ歩いてみたんですけども、一周どころか二周しても一向に行列減る気配ナシ。これは一体どういうことなのでしょうか。

ほいで、もうこうなったらハラ括って並ぶしかねーべ、っつって並んだんですよ。なぜこれほどまでに長蛇の列が出来ているのかと考えておったんですが、ほどなくその謎は解けました。

どうやらパーティー会場へはエレベーターでしか行けないらしく、そのエレベーターの乗員制限があるため、これほどまでの長蛇の列になっている模様。

とりあえず僕らはひたすら待ちました。『チェンソーマン第二部はかなり面白い』とか『和田アキ子はマジで歌がうまい』みたいな、中学生の休み時間レベルのしょーもない話をしながら待ちの一手でした。これだけ待つからにはきっと、竜宮城実写版クラス、もしくはデビルマンの地下サバト並みの大変な乱痴気騒ぎが行われているに相違ないという希望を胸に。


デビルマンの地下サバト


ほいで待って待って待って待って、『あと5分待って入れなかったらもう全てをあきらめて離脱しよう』とか画策し始めたころ、ついにスタッフの方が入場用のリストバンド巻いてくれたんで、僕らはホッと胸を撫で下ろし、ついでに金玉のポジショニングを正規の位置に変更したりしたんですけどね。

で、ついにスタッフの方に誘導されてエレベーターに乗り込むワケなんですけど、何つったらいいのかな、これ明らかにコンテナとか積む用のヤツじゃんみたいな、工業感丸出しのエレベーターなんですよ。三十人ぐらい乗れるヤツ。バイオハザードでしか見たことねーよあんなエレベーター。絶対タイラントとか閉じ込められてたヤツじゃん。幽白で垂金権造がヘレンちゃん閉じ込めてたヤツじゃん絶対。

で、並み居るオシャレたちと共に蒸し暑いソコへ乗り込むと、ほどなくエレベーターは動き出しました。すげえ怖かった。もう勘繰りMAX状態だった。到着して扉が開いたらなんか砂漠みたいなところが延々と広がってて、そこで大型の光線銃渡されていきなりクリーチャーと戦うことになっても少しもおかしくないと思ったもんマジで。そーゆースターシップトゥルーパーズ的世界観に迷い込んでしまうんじゃないかという恐怖で、僕はガタガタ震えていました。マジで超怖かった。『今から一分だけ法律が無くなります』って言われたらその場でウンコ漏らしてそれを周囲に投げ散らかしていたと思いますね。取り乱すあまり。

で、ガチャコーンと扉が開いたらもうなんか、真っ赤にライトアップされた地下クラブが広がってんですよ。糞でけー地下倉庫が丸ごとフロアになってて、ミニマルテクノっていうんですか? レースゲームのコース選択画面で流れてそうなズクズクダクツクウネウネブルブルみたいな音楽が超爆音で鳴ってんの。クラブとかレイヴの爆音ってさ、会話できる爆音と会話できない爆音に分かれるけど、明らかに後者なワケ。もうめっちゃくちゃパーティー仕様なの。で、どこもかしこも人だらけ。平日10時台の小田急の混み具合に匹敵するレベル。そりゃもう大変な騒ぎなワケ。両手にZIMA持ったギャルが『イエ〜〜〜イ』とか言いながらデカい外人とハグして写真撮るみたいな光景が至るところで同時多発。まぁさすがにZIMAは僕の幻覚だと思うんですけど。

なんかPLADA要素もあんま無くてね、PLADAの何たるかも知らないオレがPLADA要素とか言うなって話なんですけどね、いくつかフォトスポットみたいなのがあるぐらいだったかな。基本的にはマジでクラブ。めっちゃ人いるクラブ以外の何物でもなかった。

で、すっげえ人いきれをかき分けるようにして一通り見て回ったあと、僕と友達は地上に出ました。

人いすぎてキツかったとか、音楽が好きじゃなかったとかじゃなくて、とにかくめっちゃ身体動かしたい気分だったんだけど、爆踊りするにはちょっとムズいぐらいの混みっぷりだったんで。

あと『タクシーチケット出るってウワサだけど、さすがにこんだけの客全員にタクシーチケットなんか出るワケねーよな』って思って。

ほいで、友達とアート・リンゼイとかRCサクセション聴きながら4時間散歩して、友達んちで『コジコジ』観て、朝方帰りました。そして3時間だけ寝てまた代官山のギャラリー行って小説書きました。疲労が限界突破して久々にマジでフィジカル的に死ぬかと思いましたね。

で、あとで聞いたんだけど、最後までいた人にはしっかり全員分タクシーチケットが手配されたらしいです。やっぱPLADAはハンパないなと思いました。

以上が僕のPLADAのパーティー体験記です。




マジで赤かった会場
ていうか写真この2枚しか撮ってない






追記

長らく完売していた拙著『T.M.I』のオンライン在庫が復活したついでに、Tシャツや缶バッヂなども売り出し始めたのでどうか皆さん、見てくだけでも見てってください。この売上は全てオレんちにエアコンを設置するために使われます



ジェームス・ディーンみたいな男の子
夏の風に乗って運ばれてきた僕らのトキメキ
おれの農家時代の写真を惜しげもなく使用したバッヂ


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