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バーバリーのパーティーに行った話

こないだ行ってきたですよ。

バーバリーのパーティーに!

いや嘘じゃねえって!

マジで!

マジで行ったから本気で! 

リアルに行った!

マジ本気リアルガチに行った!

お前なんだそれは自慢かって言われたらね、そりゃもう毅然とした態度で答えますけどハッキリと自慢ですよ。

もう僕はバーバリーのパーティー行った側の人間ですから。

ていうか今回、僕はもう自慢話しかしませんから、皆さんそのつもりでいてくださいね。

僕ももう32歳ですから。

ちゃんと自慢話とかして若者にウザがられたりとかしなきゃなお年頃ですから。

じゃ、自慢しますよ。

自慢しまーす!(右腕を空に高く掲げ、右脇の下を巧妙に左手のひらで隠しながら)


あのね〜、バーバリーのパーティーはね、何で行くことになったかっつったら、友達のオカモトレイジくんの紹介がきっかけですね。

さいきん僕『T.M.I』っつう自主制作の雑誌出したんですけども、何を隠そうレイジくんこそがこの雑誌の出資者でございまして、しかもその宣伝活動なんかも買って出てくれてるんですよ。

人格者にも程がありますよ。

人間の鑑(かがみ)ですよ。

しかもその上、俺のあまりの世間知らずっぷりを見かねてか、いろんなところに連れていってくれるんですよ。箸より重いものを持ったことがない箱入りお嬢様の僕に、さまざまな景色を見せてくれるんですよ。ローマの休日の日本版リメイクといっても過言ではない状況ですよ。んで、そこで見聞きしたものを文章にして発表すんのもウケんじゃない? っつうことでね、こうやって書いていくワケですけども。

とはいえ『原宿でバーバリーのパーティーあるけど行かない?』って言われたところで、僕はバーバリーの服一着も持ってないですから。

当然のごとく持ってないですよ。

バーバリーっていうよりむしろ、バーバリアン2号って感じですから(ココ、笑うトコロですョ!)。

そういうパーティーなんかさ、最低1アイテムはバーバリーのアイテムを身につけていくのが礼儀っていうか作法って感じするじゃないですか。

だってミッフィーの着ぐるみ着てディズニーランド行ったら、『なんだお前それは喧嘩売ってるのか』って話になるじゃないですか。昔サンリオピューロランド行ったら、ピカチュウの形の帽子被って全身ポケモングッズで固めた青年がひとりで歩いてるの見ましたけどね。あれはある種のデモ行進だったんじゃないかと思うんですけど。彼からはかなり強いイデオロギーのオーラを感じましたね。

話が少々スリップしましたけども、まあ、とにかく、バーバリーのパーティーにお呼ばれしたというのにバーバリーのアイテムが一点もなかったんですねボキは。超昔にお中元かなんかでもらったバスタオルならあるけど、バスタオルを腰に巻いて行くワケには行かないですからね。

で、ワタクシ思案いたしました。バーバリーは無くとも、テンションが比較的バーバリーに近しいお洋服はございませんかしら、と。そんでクローゼットの前でおしゃまなチュニック姿で右往左往していたらですね、ありましたよ。

昔お母さんとハードオフ行った時にお母さんが買ってくれたチェックのネルシャツ(300円。肘のところが破けていて、しかも漂白剤かなんかで袖口めっちゃ白くなってる)。

バーバリーといえばチェック、つまり広い意味でいえばコレもアリなんじゃないかと思ったんですね。超目悪い人が遠巻きに眺めたらギリギリでバーバリーに見えなくもないかもしれねえし。で、300円のネルシャツをエイヤと羽織り、レイジくんと待ち合わせて向かいましたよ、原宿の某クラブへ。

いやマジすげーんだよ、バーバリーのパーティー。

スタッフとか全員黒いスーツ着てて、インカムつけてなんかキビキビ動き回ってんの。『チェンソーマンのデビルハンターみたいじゃ〜ん!』って超アガったもんマジで。

クラブ入るとなんか壁とか床がチェック柄になってるフォトスポットとかあって、そこでなんか写真とか撮ってんですよ。

レイジくんは当然そこで写真撮られててね、でなんかわかんないけどオレも便乗しましたね。

周りの人『こいつ誰?』みたいになっててかなりヤバかったけど、そこは持ち前の花丸元気100点スマイルで乗り切りました。

でね、いる人もモデルか、インフルエンサー系の人か、あとアパレル関係者とか、メディア関係者とかそんな人ばっかで、マジでみんな超オシャレなの。

誰も漂白剤で白くなった超ヨレヨレのネルシャツとか着てねーのよ。

まあ僕は『人間は見た目より中身!』とか平気で口ずさむタイプのブサイクなんで、全然そういうの気になんないんですけどね。ちょっとは気にしろって話なんですけど。“オレの売りはそこじゃない”ぐらいの気持ちでしたね。じゃあどこが売りなのかって言われたらそこは当然口ごもりますけど。

で、地下へと降りてゆきますとそこは当然クラブなんで、DJブースがあり、バーカウンターがあり、ダンスフロアーがあるワケですが、なんとスピーカーもバーバリーのチェック仕様という徹底ぶり。

しかもなんか酒とか食べ物タダなんですよ全部! 

マジでタダ!

マジで全部タダ! 

なんか小っちぇえオシャレなハンバーガーとかカウンターで出してんの!

『チョコあ〜んぱん』よりちょっと大きいかな? ぐらいのマジで小っちぇえハンバーガー! 

病気の小鳥でも完食できちゃうぐらいの量の!

酒もなんかリストに載ってるやつは全部タダで飲み放みたいな感じだった! 

でもオレ、最近とくに理由ないけど酒やめてて、しかも家出る前に納豆ご飯1合ぐらい食ってたから、酒もフードも取り立てて必要ではなかったんで、カウンターで水だけもらったんですね。

それもなんか小さいビンに入ってるおしゃれ水(すい)ですよ。

で、そのおしゃれ水をジーパンのケツポケットに詰めて、レイジくんに『あとはスターになるだけだな』って言って、ケータイの電源切って、全然誰も踊ってないDJブースの最前列行って、ずっと踊ってたんですよ。

最初から最後まで。

三時間ぐらい。

大きい音鳴ってるとこで人と会話するの不得意だし、っつうか別に友達とか知り合いも全然いねえし、じゃあ踊るしかないなって感じで。

クラブ来て踊らない方が疲れるし。

で、もうず〜〜〜〜〜〜〜〜〜っとひとりで最初から最後まで踊ってたら、DJの人にめちゃくちゃ褒められまくって楽しかったですね。

まあ褒められるに決まってますけどね。だってもしオレがDJなら、そんなヤツ最前にずっといたら超テンション上がるに決まってるもん。


まあそんな感じでね、スーパーアウェイな環境でありながらしっかり最高の一夜になったですよバーバリーのパーティー。で、帰りバーミヤン行きました。おわり。



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当日僕が着ていた服




(次回・『DIESELのショーに行った話』につづく)

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