見出し画像

山塚りきまるの『なんかメロウなやつ聴きたい』第八十四回 深夜徘徊にピッタリな音楽特集part3


はいどーも。





以前、こういう深夜徘徊にピッタリな音楽を紹介したところ、意外に反響があったので、三匹目のドジョウを狙うかたちでまたぞろやってみよう。と言うワケです(笑)。深夜徘徊には音楽、それもやはりメロウなグルーヴが欠かせない。

というワケで、山塚りきまるの『なんかメロウなやつ聴きたい』第八十四回は“深夜徘徊にピッタリな音楽特集part3”と題して、深夜徘徊のお供にピッタリな珠玉のメロウ・グルーヴをご紹介したいと思います。みんな、ついてきてね!!



一曲めは、Bamboomanで『Brisk(ft.Segilola)』。


イギリスのビートメイカー/プロデューサーのBamboomanによる2017年作。ナイジェリアの女性シンガーSegilolaを迎えたこの何とも儚く美しい楽曲は、テクノでありハウスでありヒップホップでありポスト・ダブステップでありますが、その実、非常にストレンジなソウル・ミュージックだと思います。

このひとヨレとスキマ感が絶妙なんですよ。とにかく余白が多いし、“音楽じゃない音”がいっぱい入ってる。吐息とか、チリプツノイズとか、鳥の声とか、紙を握り潰す音とか、そういうもので全体が彩られている。

で、感触としてはちょっと怖いんです。でもそれが気持ちいいみたいな感じなんです。『ちょっとBADなんだけどでもそれがワクワクするし気持ちいい』みたいなテンション。デヴィッド・リンチの映画みたいな。音楽における実験精神のひとつの極みじゃないかと思いますね。不穏ながらも心地良いその音像はまさにナイト・ミュージック。ナイト・ハイキングにうってつけの音楽です。



二曲めは、Wayne Snowで『Drunk』。


ナイジェリア出身で現在はべルリンに在住しているSSW、ウェイン・スノウです。2017年の作品ですけども、僕が知る限り、未だにネオソウルの最新系の意匠だなぁと思います。

ディアンジェロと比較して語られることも多いのですが、『どこまで解ってやっているのか解らない』ディアンジェロに比べると、ウェイン・スノウはすごく理知的な感じがしますよね。ディアンジェロは雑味が多くてエグみが強いけど、ウェイン・スノウはものすごくデザイン性みたいなものにこだわってる感じがします。スーパーカーみたいな(バンドじゃないよ)研ぎ澄まされたスタイリッシュさがある。

このアルバム全曲最高ですけど、やっぱこればっか聴いちゃうなぁ。夜の高速道路とかで爆音で聴きたい。



三曲めは、prepで『Cheapest Flight』。


prepです。

日本のシティ・ポップがいま世界中で大人気。なんてのはもう4〜5年前からよく聞く話ですが、このバンドは日本のシティ・ポップに強く影響を受けたと公言しているロンドンのバンドです。サンプリングを通じてカシオペア(!)高中正義(!!)の音源に出会ったのがきっかけとおっしゃっておられますが、現在のフェイヴァリットは山下達郎だそうです。特に『FOR YOU』がお気に入りだそう。

『FOR YOU』ってえとヤマタツ節が完成し、最初の円熟期を迎えた頃のアルバムですけども、確かにあのアルバムに通底する風通しの良いグルーヴがありますね。いい意味で黒くないし、いい意味で軽い。『チーペスト・フライト』っていうのはLCCとかの格安航空券のことで、『安いチケットでどっか行こうぜ〜!』っていう、肩の力の抜けたお気楽なポップスです。キモちE。



四曲めは、Moses Sumneyで『Plastic』。


ネオソウル、ポスト・ダブステップ、オルタナティヴ・フォーク、ジャズ、あらゆる界隈から絶賛を受けるカリフォルニア出身のSSW、モーゼス・サムニーです。

このひとはウケた経緯がジャスティン・ビーバーと全く同じで、ジェイムス・ブレイクの音源を多重録音でカヴァーしたのが話題になってデヴューしたひとなんですよね。

で、EP出したり、ベックのコンピ盤に参加したり、フェス出たり、ソランジュとかコリーヌ・ベイリー・レイのアルバムに客演したり、ジェイムス・ブレイクとかスフィアン・スティーヴンスの前座やったりしてプロップスを高め、ついに2017年、満を辞して出したのがこのアルバムです。

非常にエレガントでクラシカルでドラマティックなソウル・ミュージックですね。ダークだけど清らか。そして何より切実。ニーナ・シモンの末裔といってもいいでしょう。夜明け前、空が白んでくる頃にひっそりと聴きたい音楽ですね。



というワケでいかがでしたでしょうか、山塚りきまるの『なんかメロウなやつ聴きたい』第八十四回 深夜徘徊にピッタリな音楽特集part3、そろそろお別れのお時間となりました。次回もよろしくお願いします。というかこのシリーズはしばらく続けます(笑)。お相手は山塚りきまるでした。


愛してるぜベイべーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?