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元ネタからトレースしたかのようにそのまんまが多いけど、いいの…? わし流 芸術の冬2024⑨「水木しげるの妖怪 百鬼夜行展」そごう美術館

冬の雨の日、みなとみらいの「アントニオ猪木展」を見に行ったら休館日だった…と同じ日、これは予定通り見ることができました。

数年前、宇都宮でも水木しげる展を見たことがありますが、今回は妖怪画に絞っての開催。

おもえば50年ほど前、駄菓子屋でその店の息子さんが買いそろえていた、閉じから数年前の昭和40年代前半の「週刊少年サンデー」を5円とか10円とかで多数買い続けたことがありました。
そこに2色刷りで連載していたのが水木しげる先生の妖怪画。「どろたぼう」とか「あかなめ」とかは今も鮮烈な記憶があります。

それらには古本屋で購入した元ネタがあって、それと水木先生の絵を並べて展示してあるのですが、その正直な感想が今回のタイトルに書いたもの。

今回のポスターにもなっている骸骨からして、いまは「歌川国芳そのまんまだな」と一目瞭然なのですが、そんなんこんなを感じつつ、いま思うのは、「ワシももっと早く、40年くらい前には浮世絵を見てりゃよかったな」とは思います。

いまのマンガの原点は浮世絵にある、ということは間違いないことでしょう。

あと90年代の鬼太郎の原画と60年代の原画を並べているところがありましたが、明らかに60年代の背景の方が(床、石、地面など)鬼気迫る迫力。
そのころアシスタントにつげ義春先生や池上遼一先生がおられたことを考えると、さもありなんという感じです。

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