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BSではしょっちゅうやってるけど、やっぱし一度はスクリーンで見なくては…わし流 芸術の春2024⑨「荒野の用心棒」「夕陽のガンマン」4Kリマスター(ここでは2K)丸の内TOEI①

マカロニウエスタンはおもにテレビの洋画劇場による後追い世代のワシにとって「夕陽のガンマン」は10年ぐらい前に当時の国立フィルムセンターで見ていたとはいえ、「荒野の用心棒」は銀幕では初めて。
まえにどっかで書いたと思いますが、「なぜ助けてくれるのですか」という親子3人に対して「昔、助けてやれなかった女がいた」と答えるセリフはオリジナルであるクロサワの「用心棒」にはなかったはず。
むかしは「恋人かなんかのことかな…」と思っていたものの、いまは主人公の母親のことだと確信。いつのまにか最も印象的なシーンになりました。
しかし音がちょっとでかすぎましたな。「夕陽」の方はそうでもなかったのですが。

これもまた以前どこかで書いたように思いますが、「夕陽のガンマン」の方はラストで「賞金は全部君にやるよ」とリー・ヴァン・クリーフ」に言われたイーストウッドが「俺たちは五分五分の相棒じゃなかったのかよ…」という感じでちょっとがっかりする…ように見えるシーンがこちらでは最も印象的なシーンになりました。

ところで今回は見なかった「続・夕陽のガンマン」(むかし、新宿ローヤルで見ました)での最も印象的なシーンはイーライ・ウォラックが弟に「迷惑だからもう来ないでくれ」と言われているのを聞いてしまっているイーストウッドが「いやぁ弟にいずっといてくれと言われるのを振り切るのがたいへんだったよ」ってなことを言ってくるのを「そうかい」と、本当のことを聞かなかったことにしてやっているシーンですね。

イーストウッドももうすぐ、たしか94歳。
衰えたとの情報も出ていますが、もっともっと長生きしてほしいものです。


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