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ボタニカル哲学(菜根譚)

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菜根譚は、今から約400年前の中国において、内乱や政争が相次ぎ混迷を極めた明代末期、万歴帝の時代(1572-1620)「厳しい時代の中でどう生きるのか」をテーマに、中国明時代の哲…
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2022年4月の記事一覧

ボタニカル哲学(191)名誉に執する弊害の深さ

利益を欲しがる者は、道を外れているので、その害毒は露見し易いので浅い。 名声を欲しがる者…

力蔵
2年前
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ボタニカル哲学(190)小人には嫌われ、君子には責められるがよい

つまらない人間に謗(そし)り罵(ののし)られても、彼らに媚び諂われることは無いように。 …

力蔵
2年前
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ボタニカル哲学(189)腰を落ち着けて成就をはかる

自分自身を磨き上げるには、繰り返して練り鍛える金属のようにすべきで、簡単に行う修養ではあ…

力蔵
2年前
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ボタニカル哲学(188)理に堕する弊害

欲望に取り付かれた病は治せるが、理屈にこだわる事は救い難い。 物事にまつわる障害は排除で…

力蔵
2年前
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ボタニカル哲学(187)相手を選んで接する

つまらない人間と憎しみあうのは止めなさい。 つまらない人間は、それに似合う相手がある。 人…

力蔵
2年前
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ボタニカル哲学(186)寛容の功徳

この身を安全に保つにはあまり潔癖であってはならない。 全ての汚(よご)れも穢(けが)れも…

力蔵
2年前
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ボタニカル哲学(185)絶頂の用心

人間、リッチな時にはプアーな人の気持ちを理解し、若く元気な時には年老いて衰えた人の辛さを思いやること。 つまり、備えよ常に、ということ。 言い換えれば、活人は、絶えず相手の身になって考えろということ。 ↓↓↓↓↓ オンライン勉強会(無料)を開催しております ↓↓↓↓↓ https://surirekigaku.com/botanical/

ボタニカル哲学(184)公務と家庭の二つの戒め

役人には二つの戒め、「公平であれば明朗な行政が生まれ、清廉潔白であれば威厳が生まれる」が…

力蔵
2年前
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ボタニカル哲学(183)除災招福の道

自分自身の本心を曇らさないで、人情をすてず、財力を使い切らないこと。 この3つの心がけで…

力蔵
2年前
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ボタニカル哲学(182)忙中の閑、閑中の忙

忙しい時に閑をつくりたいと思うなら、先ずは閑な時に少々のコツを見つける努力をしなさい。 …

力蔵
2年前
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ボタニカル哲学(181)光り輝く本来の心を失わず

秀でた業績を誇り、知識をひけらかすのは、全て「自分以外」のものに頼って生きている者に他な…

力蔵
2年前
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ボタニカル哲学(180)耐の一字にはげむ

古(いにしえ)の言葉に「山に登る時は、険しい斜面に耐え、雪道では雪が積もっている危険な橋…

力蔵
2年前
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ボタニカル哲学(179)権謀、奇異は災いの原因

邪悪な陰謀や奇異な能力は、ともに世の中における災いの原因である。 平凡で道徳的な行為こそ…

力蔵
2年前
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ボタニカル哲学(178)永遠に輝くきっかけ

少しの慈悲心が、天と地の間にある人間の温和な気風を醸し出し、少しの潔白心(清心)が、百代先(永遠)まで、匂わんばかりに清々しく心を伝える。 つまり、誰某(だれそれ)、彼是(あれこれ)といった偏りの無い菩薩のような本当の慈しみや思いやり、そして清廉潔白な心は、どんな人間にも人間本来の温和か心を思い出させ、その清々しい心は永遠に伝えられるということ。 言い換えれば、活人は、「菩薩」のような人を目指しなさいということ。 ↓↓↓↓↓ オンライン勉強会(無料)を開催しております ↓