見出し画像

偏食・好き嫌いって遺伝らしい

こんにちは。2歳半の偏食息子と3ヶ月の娘を子育て中のリケジョママです。

息子は栄養士さんに泣きつくほどの偏食ですが、「まぁ、遺伝なら仕方ないかぁ」と少しなぐさめ?というか、気持ちが軽くなる研究を見つけたのでシェアさせてください。

子どもの偏食は親のせいじゃない

前置きですが、子どもがどんどん偏食になっていき悩んだ時に「子どもの好き嫌いは親のせい」とか、「しつけのせい」とかいう意見を目にして「自分がいけないのではないか」とさらに悩みました。

この研究を知ることで、「そのように悩む必要はないんだ!」「仕方ないんだ!」と思えたので、同じような悩みを持つパパママに届けーー!という気持ちで書いています。

子どもの偏食・好き嫌いは遺伝

さて本題ですが、子どもの偏食・好き嫌いが先天的なもの、つまり遺伝であることを明らかにしたのは、イギリスのジェミニという4800人以上の双子を対象にした研究(1)です。

ご存知の通り、一卵性の双子は遺伝子情報を100%共有しているのに対し、二卵性の双子は普通の兄弟と同じように生まれ持った遺伝情報が異なります。

さらに、双子は同じ両親によって、ほぼ同じように育てられるため、彼らを比較することで、好き嫌いの多い・少ないは遺伝がとれだけ関係しているのか、明らかにできるというわけです。

特に野菜の好き嫌いは遺伝

この研究、食品のカテゴリごとに双子の好き嫌い一致率を見ているのですが、面白いことに ①野菜 ②果物 ③タンパク質 という順に遺伝の影響が大きいんですよね〜。

逆に、スナック菓子などは遺伝の影響が低いのです。親が食べさせたいと思う食品なほど、遺伝の影響が大きいという。

具体的な数字を見ていくと、野菜だったら、90%の一卵性双生児は好き嫌いが一致しますが、二卵性双生児だと62%だそうです。一方、スナック菓子だと、一卵性双生児の一致率88%に対して、二卵性双生児73%。

遺伝情報が異なる二卵性双生児の一致率が上がっていることで、後天的な要素が強いということが分かるわけです。

遺伝って言われて納得

「なんで食べないの!?」「育て方がいけない!?」と思っていた私ですが、遺伝と言われたらなるほど納得です。私も夫も好き嫌いが多いのです。

「子どもの好き嫌いは甘やかしすぎ」と言ってくる人もいるかもしれませんが、右から左に流してやり過ごしましょう!甘やかしすぎではなく遺伝ですもの。

ただし、好き嫌いが多いのは遺伝で仕方ないけれど、だからと言って克服できないわけではないそう(2)です。実際、私は30年以上かけて、日常的に食べる野菜はほとんど食べられるようになりました。

だからこそ、息子の好き嫌いもあと「30年経ったら食べられるようになるさぁ」という長い目で根気強く向き合いたいと思います。

子どもの偏食に日々向き合っている同志のママパパさん、一緒にベストを尽くしましょう!(それでも食べてくれなかったら仕方ない!)

どうぞよしなに。

参考文献&図書

(1) Nature and nurture in children’s food preferences. Am J Clin Nutr 2014; 99: 911–917.

(2) 人生で一番大事な 最初の1000日の食事――「妊娠」から「2歳」まで、「赤ちゃんの食事」完全BOOK

本書は、本記事でも紹介した”ジェミニ”の研究を基に、「何を」「どう」食べさせたら良いのか解説してくれる本書。イギリスの離乳食・幼児食事情は日本と異なるため、正直、帯にあるように「これ一冊で全部安心」というわけにはいかないと思うけど、科学的根拠に基づく「好き嫌いの克服の仕方」などが載っている点で読んで良かった1冊。


読んで頂き本当にありがとうございます! サポート頂けると飛んで喜びます。サポートは皆さまに還元できるよう、大切に使わせていただきます。ありがとうございます。