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理系学生の文系就職で気を付けること7選

理系で文系就職をするのは、もちろんアリです。
むしろ、理系というだけで有利に働くこともあります。
ただ、注意しなければならないこともあります。

本記事では、理系で文系就職した私が感じたメリット・デメリット、またどのように就職活動を進めるべきかについて、まとめておきたいと思います。

メリット

1.理系というだけで注目される

一般職に応募するとなると、多数派は文系になります。
そうなると、おのずと理系は目立ちます。
面接官は、とりあえずそこに興味を持ってくれます。

そして、面接での定番の質問が
「なんで理系なのにウチがいいの?」
です。

私はこの質問をほぼすべての面接で聞かれました。
ただ、これは嫌がらせではなく、本当に興味があって聞いてきていることが多いと感じています。
実際、私は就職後もよくこの質問をされます。
つまり、面接関係なく普通に気になるんでしょう。
ということは、逆にこの質問に腑に落ちる回答ができれば、相手からの印象をぐっと良くすることができます。
この質問をチャンスと捉えて、しっかりと腑に落ちる回答を用意しておくのが得策です。


2.理系目線の意見を期待される

「文系職でも、理系的な視点が必要になる場面はたくさんあります。」
と言うのを就活中はよく聞きますが、それはどんな場面でしょうか。
一つは、取引先が理系の場合です。
自分の会社が理系に全く関係ないと思っていても、理系の仕事とかかわる場面というのは実際にあります。
そして、そのときあなたは重宝されます。
両方の立場の意見を理解し、理系と文系をつなぐ架け橋的な存在となれるのです。
文系職に就いたとしても、どこかで自分の理系的な側面が活かせたら、それはそれで嬉しいことだと思います。

就活でこのようなことをアピールしたければ、取引先の会社を調べてみるのもよいかもしれません。
グループ会社や子会社、各事業ごとの協力会社に、理系っぽい会社がないか探してみてください。


3.パソコンの知識が役に立つ

理系の人は、文系の人よりもパソコンを使っている時間が圧倒的に長いはずです。
ワードで研究レポートを作成したり、エクセルで計算を行ったり、パワポで発表資料を作成したり、、、。
いやいや今の大学生は文系でもみんなしているよ、と思いますよね。

ですが、理系の人は研究にもパソコンを使っています。
実験データはパソコンで解析します。
シミュレーションをパソコンで行うこともあります。
このような経験をしていると、おのずとパソコンスキルは高まります。

そして、一般職の人は、仕事中ほとんどパソコンを使っています
メールをするときも、資料を作るときも、会議の議事録を取るときも、プレゼンをするときも。
そうなると、パソコンに慣れている人が仕事で楽できるのは間違いありません。
いつかそれを実感する時がくると思います。


4.理系職にも応募できる

理系のあなたは、文系職にも理系職にも応募する資格があります。
その分、選択の範囲は文系の人たちよりも多いわけです。
両方の視点から職を探してみるのも面白いと思います。

また、文系の人よりも、理系職の仕事内容を理解することができます
理系職の採用ページを見ても、なんじゃこれとはならないわけです。
となれば、企業全体としてやっていることをより深く知ることができ、企業選びに大きく役立ちます。


デメリット

1.就職活動時の情報不足

理系なので、周りには理系職に進む人や院に進む人が多くなります。
そのため、周りの友人から得られる一般職についての情報は、文系学生に比べてどうしても少なくなってしまいます。

ただ、周りの友人との会話で手に入る情報は、インターンの評判やエントリーシートの締め切り日など意外と重要です。

いやいや、今はネットがあるから大丈夫だろ、と思っている方。
もちろんネットからの情報も大変重要です!
しかし、それだけでは不十分なところがあります。

例えば、ネットからの情報は自分で検索しにいかないと出てきませんが、友人からの情報には、自分が思いもしなかったことがポッと出てきたりします。
そういう自分が見落としているところが、就活に失敗する原因になったりします。

また、当然会話ですから、自分のことを客観視してアドバイスをもらえたりもします。
オンラインで仮に相談できたとしても、会ったこともない人からのアドバイスなんてのは正直それほどあてになりませんよね。

第一、文系学生はみんな友人と協力し合っています。
説明会の情報を友達同士のライングループで共有し、組織並の情報収集を行っています。(私はそれを見てびっくりしました。)
そんな中で一人で戦っていては、勝ち目がないのは目に見えています。

対策としては、サークルやバイト先などで文系の友人を多く作っておくことです。
私は、バイト先の友人と就活について会話する時間を、毎週設けるようにしていました。
実際、そこで得た情報は、面接対策などですごく役に立ちました。
それがなかったら、本当にどうなっていたことかと想像もしたくありません。


2.就職活動時の時間不足

就職活動は、大学3年の夏ぐらいから少しずつ始めていきます。
そして、だいたいこのぐらいの時期から、研究活動も始まっていきます。
研究の忙しさは研究室の教授によると思いますが、研究室での拘束時間や課題の多さがネックになってきます。

みんなが同じ条件なら仕方ないことだと思いますが、相手が文系学生となると話が違います。
文系の大学3年というと、極端な例では、授業はほぼなしで研究室に行くのも月に1回程度という人もいます。
就職活動にかけられる時間の差が大きすぎるわけです。

特に、大学3年の冬のインターンは、早期選考にも繋がる大事な時期なのでいっぱい応募したいところですが、研究との兼ね合いでそれほど多くのインターンに参加することができない場合もあります。

これについては、とにかく早めに就活を始めてください!
後になればなるほど、一気にやることが増えていきます。
ですが、そのときには研究も忙しくなり、どんどん時間が無くなります。
そのため、早いうちからできることは先にやっておくのが良いです。


3.学部卒は研究をアピールできない

学部卒であれば、就職活動をしている大学3年~4年の時点では、基本的にまだ研究活動を行っていないか、もしくは結果が出ていません
そのため、就活での自己PRで、研究の話をすることはできません
これが意外なところかもしれません。

もし理系っぽいエピソードで目立ちたいなら、大学1年のうちから学生実験でリーダーを務めるとか、研究プログラムに自主的に参加するなどの一歩踏み込んだ行動が必要かもしれません。

ただ、私は普通に学外での活動やアルバイトの話でいけてましたので、それでも十分だとは思います。


就活時に気を付けるべきポイント

  • 「なんで理系なのに文系職なのか」に対する最もらしい回答を用意する

  • 文系の友人との情報交換をこまめにする

  • 時間がない分、早めに対策を行う


上記の注意事項に気を付ければ、理系であることはとても有利になると思います。
ここまでお読みいただきありがとうございました。

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