ゆーみるしー
つくばを「第二の故郷」と呼ばせてください〜私とLab⑦〜
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つくばを「第二の故郷」と呼ばせてください〜私とLab⑦〜

ゆーみるしー

ただいま、つくば。


私の故郷は栃木です

栃木県で生まれ栃木県で成人した。

世間的には魅力度ランキング下の方な栃木県だけれど、のどかな環境や慣れ親しんだ商店街にそれなりに愛着がある。一面の田んぼと広い空の間に、霞んだ山が見える景色がお気に入り。商店街には駄菓子屋があり、スーパーがあり、肉屋があり、魚屋があった。残念ながら3軒あった駄菓子屋はぜんぶ店を畳んでしまったけれど、小学生の頃は百円玉を握り締めて通ったものだ。占いのついたチョコ菓子が好きだった。

これ。

中学生の頃はたまに夕食を私が作っていたのだけれど、カレーの肉を肉屋さんに買いに行くと、いつもちょっとおまけしてくれた。あと、そこの芋フライと薄いハムカツが好きだった。(芋フライってわかります?カレーに入っているくらいの大きさのじゃがいもが3つくらい串に刺さってパン粉つけて揚げてあるやつ。栃木の名物。)


両親との関係も良好、転勤もなく、大学もなんとか実家から通えたので、栃木を離れる理由は特になかった。


つくば、めっちゃ都会じゃん。

22歳まで栃木で過ごした私だが、つくばの大学院に進学し初めてつくばで一人暮らしを始めた。便利すぎて感動した。

つくばの引越し先は、大学まで自転車で10分でありながら、大きなスーパーや大手の薬局、ホームセンター、100円ショップ、公民館もすべて徒歩圏内にあり、とても便利。

さらに、コンビニが徒歩で行けるところにある。栃木にもいろいろあるけれど、私の住んでいるところは最寄りのコンビニが2km先。商店街のお店は、個人商店なので閉まるのが早い上に日曜日は休み。もっとも車を20分ほど走らせれば大通りに出られて、チェーンのスーパーや薬局もあったので生活に困りはしなかったけれど。

そんなわけで、つくばは地元より住みやすかった。

とはいえ、引っ越したのは結局大学があるからで、「ずっとつくばに住みたい」とは最初は思わなかった。大学院を卒業したら海外で研究したいとも思っていたし。大学にこもっていたら、きっと大学院卒業とともにつくばとの縁は切れていただろう。

その気持ちが変わったのは、やっぱりLabに来るようになったからだった。


「挑戦」の大前提は「私が私らしくいられる」こと

これまでの記事では「Labで挑戦してきたこと」を書いてきたけれど、その大前提として、「人との繋がりができた」ということが、私の中では大きい。

私は、正直なところ大学での研究に息苦しさを感じていた。大学院から分野を移って、知識も足りない、先輩に比べて研究の進捗も遅い。英語でのミーティングも慣れないし、学会発表では全然質問に答えられなかった。勉強は楽しかったけれど、研究が楽しい、と思えるようになったのは本当に最近だ。研究ができない私は、大学でちょっと引け目を感じていた。

けれども、Labに来たら研究に関係ない友達がたくさんできた。Labは自由だった。勉強と研究ばかりしていた生活では、「研究者のたまごたるもの、研究成果が全て」と思っていたふしもあったのだけれど、Labにくる人たちは「研究者」でなく「私」を見てくれた。もちろん研究していることの話はしたけれど、景色の綺麗な公園、美味しいお店の話、趣味の話、やりたいことの話。「つくばのこと」や「自分のこと」を話していたら、「大学院生・研究者」の私から「ゆーみるしー」になれた。それがどういう状態なのかうまく言葉にできないけれど、Labにいると「私」が「私」らしく過ごせる気がしていた。

たこつぼの中で溺れていた私が、エラ呼吸を覚えた。水を得た魚というのはまさにこのことだと思う。研究で行き詰まっていた私が、Labで自分らしく過ごしたことでいろんな挑戦をすることができた

「ただそこにいる」価値が見せてくれた未来

そんなことを思い返していたら、Labにいる人たちは「触媒」みたいなものかもしれない、と思った。触媒というのは、化学反応において直接その反応には関係しないけれど、反応を促進させる作用がある物質のことだ。もちろんその触媒自体がメインになる反応もある。

Labに来る人たちが必ずしも直接的に私の挑戦を助けてくれたわけではない。私も、最初からLabで「これやりたい!」を口に出していたわけではない。ただ、同じ場所に来ている友達として、雑談するようになって、その雑談の中で「そういえばこういうことやりたかったな〜」という話が出てくる。それをひとたび口に出せば、すぐさま「いいじゃん!」と返ってくる。その言葉が私に「じゃあやってみようかな」という気にさせて、私の小さな挑戦が始まる。

だから、私がつくばでこれだけ好き勝手楽しめたのは、Labに来る人たちが、ただそこに居てくれたからだ。そこにいて、私と話をしてくれたからだ。堀下さんは「場に価値はない、場に集う人だけが価値」と言うけれど、その本質が少しだけわかったような気がした。Labで繋がりができて、その結果少しの挑戦ができた経験は、これからも私がLabで挑戦していく未来を見せてくれた。

私はつくばに「帰ってくる」

Labって、帰りがけ、「いってらっしゃい〜」と言ってくれるんですよね。「ありがとうございました」とかじゃなく。

そういえば地元でも、商店街のおばちゃんが「おはよう」じゃなく「いってらっしゃい」と挨拶してくれた。

「いってらっしゃい」という言葉は、なんだか、「ここに帰ってきていいよ」と言ってくれているような感じがする。地元では、街ぐるみで私たちを送り出してくれていた。

家族がいる栃木に帰るように、Labがあるつくばに「帰る」。6年つくばで、Labで時間を過ごしたら、そんな感覚になってきた。

今では、実家に帰った時も、つくばに帰った時も、「ああ、帰ってきたなぁ〜」と思うんです。

だから、ただいま、つくば


この連載は「Tsukuba Place Lab」で私がやってきたことのまとめ兼Tsukuba Place Labの宣伝記事です。この記事を読んでLabに興味を持った方は是非足を踏み入れてみてください。
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誰もがやりたいことをやれる世界をつくる / 株式会社しびっくぱわー/ 素粒子物理 /サイエンスコミュニケ〜タ〜見習い/物理グッズ「#粒や」店長 /手話勉強中/コーヒーゼリー研究会所属/EOS KissX7/Pentax k-1 https://tsubuya.info/