おだんご禁止にしてもらっていいですか〜
今日は、吹奏楽で有名な精華女子高等学校の定期演奏会に行ってきた。
ここでまた、わたしの「座席運のなさ」が発動。わたしの前に座ったのは、高々とおだんごを結った若い女性だった。もちろん彼女に悪気はない。ただ、彼女が首を動かすと、おだんごが視界を邪魔する。うへえ〜、勘弁して〜、と思ったけれども「ほどいてください」なんて言えるわけもなく、彼女の動きに合わせて、後ろでわたしも首を左右に動かすしかない。
さて、演奏が始まった。さすが全国に名を轟かせ、数々の演奏会や『題名のない音楽会』に出演するだけのことはあって、演奏は素晴らしく、最初の一音でわたしの涙腺が緩んだ。圧倒的なトランペットの響き。力強いのに繊細で美しいファンファーレ。20本くらいのトランペットの音が、一つの音に聴こえる。感動。思わず息をのむ。…が、おだんごがわたしの視界を遮る。わたしがそれに合わせて首を動かす。トムとジェリーみたいな感じだ。はたから見れば、かなり滑稽な様子だろう。
第一部はクラシック、第二部はポップスとミュージカル、第三部はマーチング。どれもこれも素晴らしく、時々、女子高校生が演奏しているのだということを忘れる。そして、わたしは首を動かし続ける。
あんまり首を動かしているのに疲れたので、わたしは目を閉じて、音を聴くことだけに集中しようとした。すると、ここのところ寝不足だったので、スーッといい感じに眠りの世界へ。いつのまにか寝落ちしてしまい、観客の拍手で目が覚めた。うっそ!1曲終わってしまったじゃないの。目を開けているとストレスだし、目を閉じると眠ってしまう。それを繰り返しながら3時間が過ぎた。
家に帰ってムスメにそのことを話したら、「あーね。ライブとかで、おだんごヘアや高い位置でのポニーテールなどは、ほどいてもらいます、みたいな注意書きがあるよ」と教えてくれた。ほんと?「うん。後ろの人の視界の妨げになるからだってよ」へええ、そうなんだね。
ぜひ、入場口あたりでスタッフジャンパーを着てインカムつけた人が「あ、おだんごはダメですねー」とか言ってくれないだろうか。それか、「携帯電話、撮影、飲食禁止」のパネルを持って場内をチェックしている人でもいい。「演出の妨げになりますから、帽子はお脱ぎください。おだんごもほどいてください」とか言ってくれないかな。そういえば昔、コンサート会場の入り口で、「カメラや録音機材はこちらでお預かりしまーす」っていうのがあったなあ。クロークみたいに、預けると番号札を渡されるやつ。「おだんごヘアをほどいた方はお帰りにこちらでどうぞ」とかってパウダールームかなんかを案内されるっていうのはどう?しつこい?
人を責めるより、自分がそういう配慮のできる人になれっていうことか。
サポートいただけたら、次の記事のネタ探しに使わせていただきます。