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からけど

『ダンスに間に合う』がいい歌だなあと気に入って、『思い出野郎Aチーム』の曲をいくつか聴いた。どの曲も、言葉の選び方にグッとくるものがある。

ただ『週末はソウルバンド』という曲を歌おうとして、何度も間違ってしまう箇所があって、ちょっと考えた。

(歌詞を引用します)
♫わたしの彼氏は才能もないのにバンドなんかやって
もの好きな人から拍手をもらっていい気になってるのよ
久しぶりにデートしたかと思ったらタワレコかユニオンだし
家賃を滞納してるのにCDとビールは買えるのね

で、ここの次のフレーズを間違ってしまう。

♫続けてもいいから嘘は歌わないで

わたしはつい「続けてもいいけど嘘は歌わないで」と口から出てしまう。

「から」と「けど」は全然意味合いが違う。
「から」は「(バンドを)続けてもいい」を肯定して対等に認めている。
「けど」は「(バンドを)続けてもいい」を否定はしないが見下している。
と、わたしは感じるのだ。

わたしはムスメに「それをやってもいいけど、こっちを先にやりなさい」と、毎日のように言ってる。条件付きの肯定。対等じゃない立場。条件付きでないと許可してもらえないのは、本当にイヤだろうな。

この歌詞の彼女は、彼氏のことが大好きなんだろうなあ。もう長く付き合っているような感じ。そして、長きにわたり振り回されているのだろう。それでも別れないし、「続けてもいいから」と言っている。半分諦めのようなものも感じるけれど、きっとイヤじゃないのだ。

思い出野郎Aチームについては全く情報がなくて、いくつかの歌しか知らないが、「嘘は歌ってない」ように感じる。物好きな人として拍手をする。


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