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おみやげ①

オットが8泊9日の出張から帰って来た。ゆっくり寝る間もないほどの過酷な仕事とはいえ、海外へ行けるのは得がたい経験だ。とはいえ「できることなら誰かに代わってもらいたい」と言っていたので、かなりなプレッシャーだったのだろう。仕事を終えて戻って来たオットは安堵の顔だった。

ムスメへのおみやげはチョコレート。ヒースローで買ったそうだ。「そのミルキーウェイは、イオンにあるカルディコーヒーファームあたりで買えますよ」と心の中で呟く。かさばったり重さのあるものを買って帰って、こっちにもあると知った時の徒労感。わたしも東京で新商品!と思って買ったカップ麺が、こちらのコンビニに『新商品!』の札を貼られてズラリと並んでいるのを見て、げんなりしたことがある。だから黙っていた。ちなみにオットはトランジットでヒースローを利用しただけで、イギリスの地は踏んでない。キットカットはバルセロナの空港で自分用のおやつに買ったものらしい。水は機内食の残り。

もう一つのムスメへのお土産は、こちら。

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マルタ島の小さな本屋で買い、一冊が15ユーロもしたという。

わたしへのおみやげはゼロだ。モノのおみやげはないが、みやげ話はいろいろ聞いた。

「目覚まし時計持って行ってて正解だったー。どのホテルにも目覚ましがなくてさ。夜中に解散で明け方に集合とかばっかりだったから、目覚まし持っててほんとよかったわ」「同行のみんながバルセロナでおみやげに生ハムとかをやたら買うんだよ。でもオレ、要らないし。買わないんですか、って誘われたけど荷物がパンパンだからって断ったよ。食べ物は、その土地で食べるだけでいいよ」「バルセロナの空港でオリーブオイルを買った人がいるんだけど、トランジットで飛行機の遅延があってさあ。搭乗便を変えるから、もう一回検査場を通らなくちゃいけなくて。イギリスはすっごく厳しくて、液体モノは全部没収されてたなー」「イタリアでは行った先々で、1時間ほど自由時間にしましょうって言われたんだけどさ、することないじゃん。その辺りをぶらぶら見るだけだったな」「え?サグラダファミリア?遠くに見えてたけど、仕事だからな。行くヒマなんかあるもんか〜」

…まあ、無事に帰って来られてよかったね。

ちなみに今日は朝から「体に悪いものが食べたい」と言い、特大カップ焼きそばと白飯をかきこみ、安いアイスバーを美味しそうに食べていた。「夜は餃子だ!」と意気込んでおられる。そして、スカパーのアニメチャンネルで好きなアニメを見ていたが、時差ボケらしく、いつのまにか眠っている。


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りかよん
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