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ミドリちゃんとカズヨ

どうも。入院2日目のりかよんです。この生活には、まだ慣れない初心者マークが額にくっついた状態です。

実は今、深夜2時半。眠れないのです。四人部屋の、わたしとは対角線上にいるおばあさんが、ずーっとしゃべっているからです。

1時すぎに、なんとなく目が覚めてトイレに立ったら、話しかけられました。
「ミドリちゃん?ミドリちゃーん」
他に寝ている人を起こしては悪いから、違いますとも答えられず、そのままスタッフステーションに行き、「ミドリちゃんを呼ばれてますけど…」と看護師さんに伝達。

すぐに来てくれて「体の向きを変えましょうかね」と、看護師さんが声をかけると「あぁ、ありがとね」と、しっかりした返事。これで一件落着か、とわたしも横になりました。

が、その直後からまた、寝言のような、独り言のような感じでずっとしゃべっています。聞き取れるのは、誰かを呼ぶ声。「カズヨ〜!ほら、中に入りなさい!」最初は穏やかだったけど、だんだんキツめの口調になり、「カズヨ!ゴミを中に入れときなさい!カズヨ!ゴミをウチの中に入れときなさいよ!」と、きっぱり命じて、そのあとはまた、何を言っているのかわからなくなりました。

やがて静かになって、時々「ふにゃ」とか「ふへ」とか聞こえてきますが、ウトウトしているようです。

ミドリちゃんはお嫁さんで、カズヨさんは娘さんかお孫さんかな?なんとなく、そう感じました。

午前3時。朝ごはんまであと4時間です。おばあさんは寝息をたてて、深い眠りに入ったようですが、わたしはお腹がすいて、眠れない。

現場からは以上です。

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