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たかが成績、されど成績 〜第2部〜

その本屋で、
いちばんうすっぺらい、
社会(歴史)の問題集を帰ってすぐに開き、
解き始めてみました.

すると、

1問目から、わからないので、とりあえず
「答え」を見てみます.

解答:蘇我馬子

#ダレ?
#そがのさんって、蝦夷か、入鹿やろ?
#てかオトコなの?馬子なのに

ちなみに、当時の私の成績具合といいますか、
出来の具合は、

「学校の中では、勉強できるタイプ」
「でも、学校の授業を聞いている範囲以上に何かやることはゼロ」
「定期テスト勉強1週間前は毎日カラオケ」
「定期テストは、500点満点で400点ちょい」
「全校生徒120人くらいの中で、テスト順位10番とか、そのへん」

つまりはまぁ、自分では、
『勉強は、できるほう』というか『できる』
と思っていました.

そして、2問目.
3問目.

(ん?なんだコレ、、1問もわからねぇぞ?)

答えを見ても、また、知らない人物、知らないワードが、飛び交います.
#ジブンが、知らないコトだらけなコトを知った事件

これが、すべてのはじまりでした.

翌日から、私は、

学校から帰るとすぐに、
問題集を開き、
知らない問題ならば答えをすぐみて、
知らないモノは覚える.

これを繰り返していきました.

うすっぺらい問題集だと、すぐ終わるので、
また本屋に行き、
何となくピンと来た本を買い、
また解いていきます.

だんだんと
「1冊だとすぐ終わるな」
ということで、

本屋では
「一気に3冊、5冊をまとめ買い」
して、ジブンの定位置(家で勉強する席)の横に、
積んでおくスタイルができました.

1冊おわると、
すぐ手が届くキョリに積んでるヤツから、
ひょいと新しい1冊を持ってくる.
また、解く.

これを半年ほど、続けました.
#中2のおわりに、ヨンス事件があったので、そこからちょうど半年ほど

そして、中3の9月.

上田事件が、起きます.

上田ってのは、
天パ(=天然パーマ)で、
ひょろっとしてる、
めちゃくちゃオモロイやつ、です.
#人相は一見、無愛想めにみえるヤツ
#でも、笑うとかわいさが出てしまうようなヤツ
#ニヤニヤ系男子

上田は、隣のクラス.
でも休憩時間はいつも、オレたちのクラスのほうに集まってきて、みんなでワイワイしゃべります.
#今思い出しても、中学の頃とかの休憩時間ってめちゃくちゃオモロイですよね

そこで、上田が、唐突に言いました.

上田『ジョー(=私)さ、五ツ木の模試、受けてや』

私(ジョー)「ん?なにそれ」

上田『お前が受けたら、だいぶいいトコいくと思うねんなー』(ニヤニヤしながら彼は言う)

私「受けてみるわ!」
#単純

そんな感じで、生まれてはじめて、
「模試」
というものの存在を知り、
受けてみることにしました.

そして、9月の五ツ木の模試の成績表が、
しばらくして、届きました.

上田が言い出したことなので、
上田の前で、
他にも野次馬が何人かいる中で、
成績表を、封筒から取り出して、開けてみました.

「27番や」

といって、上田に渡しました.

上田『え、ヤバ』
『やっぱコイツやばいわー、ほら見れコレ!27番やって。ヤバイわー』

野次馬たち『ワイワイ』『ガヤガヤ』『ヒュー!』


まるで、お祭り騒ぎです.

ジョー「え. 27番って、そんなすごいん?」

上田『すごいに決まってるやん、分母みてみや!』

たしか、【何万人かのうちの、27番】でした.

(なるほど. たしかに、けっこーいいんかも)

そこで、気づいたら、こう言ってました.

ジョー(オレ)「つぎは、1番取ってくるわ!」


つづく 〜第2部 完〜

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