継続する大切さ
外来の近くを通ったときに、遠くから「師長さ~~ん」と大きな声で呼ばれました。
振り返ると、数年前に退院されたAさんが手を振ってくれていました。わたしもAさんの近くに行って、少しの間ですが会話をしました。
Aさんは「(Aさんの)描いた絵が、今度〇〇のお店に飾ってもらえるんですよ。」と、満面の笑みで教えてくれました。
Aさんは入院中もよく絵を描いていました。絵を描くことが、とても好きな方で、たくさん絵を描いてはわたしに見せてくれました。
Aさんがわたしの似顔絵を描いてくれたときには、デイルームのボードに飾らせてもらいました。
すると、他のスタッフや患者さんも自分の似顔絵を描いてほしいと頼まれて、スタッフや患者さんの似顔絵をデイルームに飾るようになりました。
しばらくの間は、デイルームはAさんの絵の展示会場になっていて、多くのひとが絵を見て、Aさんもみんなも喜んでいました。
その頃を懐かしく思い出しました。
わたしが「お店に飾ってもらえることは、すごいですね」と言うと、Aさんは「もっと上手になるからね」と笑顔でした。
一つの好きなことをずっと継続していて、お店に飾ってもらえるほど周囲のひとに認めてもらえることは、とても すごいことだと思います。
嬉しそうに笑っているAさんは とても輝いていました。Aさんに声をかけてもらって、わたしも嬉しかったです。
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