わたしが変わったきっかけ
今日、二十数年ぶりにAさんと出会いました。
Aさんは二十数年前に当院に勤務していた職員です。現在は他の職業をされているのですが、今日は当院に用事があったそうです。
わたしは偶然にAさんと院内で出会いました。あまりの懐かしさにいろいろな思い出話をしました。
わたしが当院に入職したときにAさんは先輩として勤務していました。
わたしはAさんとよく会話をしていました。その会話のなかでAさんはわたしに「(わたしは)まじめに頑張っているけど、優しさだけで仕事をしているように見えるよ」と言われました。
わたしは痛いところをつかれたと思いました。
当時のわたしは介護福祉士の資格を取得していましたが、専門学校ではあまり勉強していなかったので、知識や技術も乏しいまま仕事をしていました。
レクリエーションを通じて、患者さんたちと一緒に何かをしていくことに一生懸命になっていました。ですが、「これをすると楽しそう」「これをすると面白そう」などの感覚的な判断しかしていなかったので、根拠となる知識はありませんでした。
その分、自由にしていたのですが、コンプレックスでもありました。
わたしはAさんに言われた言葉がずっと胸にひっかかっていました。
そして、いろいろな出来事があり、わたしは数年後に受験勉強をして看護学校に入学しました。わたしが看護学校に入学する前にはAさんは当院を退職していました。
わたしはAさんに看護師になった経緯を話しました。
Aさんはわたしに言ったことを覚えていませんでしたが、師長になったわたしを「よく頑張ったね」とほめてくれました。
わたしはわたしが変わるきっかけをつくってくれたAさんに感謝をしていました。その感謝の言葉も今日Aさんに伝えることができました。
ありがとうございます!
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