80歳代女性のAさんは、いつもデイルームの定位置に座っていました。誰かと話すわけでもテレビを見ているわけでもありません。自室のベッドに戻ったり、トイレに行く以外は、ただ静かに椅子に座っていました。
スタッフがレクリエーションなどの声をかけても、「いいです」と丁寧に断られました。
Aさんが何かに関心を示さないかと、スタッフとわたしは手を替え品を替えてみましたが、どれも丁寧に断られました。
ご家族に教えてもらったAさんの昔の趣味に関することで声をかけても、「昔のことです。今は もうしていませんから」と丁寧に断られました。