CDが無くなるのは進化なのか
イントロダクション
私は39歳である。ギリギリ、生レコードを知らない世代である。生まれた時はカセットテープで、暫くしてCDが出た。その後MDが出たが衰退し、ケータイ(スマホ)の着うたフル、ってな感じである。
90年代音楽が世代なので、CD全盛期の頃を生きた私であるが、最近ビックリした事があったので書いてみた。
初めての音楽
13歳の頃に買った相川七瀬さんの『恋心』が初CDであるが、その時の媒体はCDプレーヤーであった。プレーヤーはラジオと一体化しているタイプでかなりデカい。『恋心』は今は無き8cmシングルだった。その後に持ち歩けるCDプレーヤーが出て、めちゃくちゃ喜んだ記憶がある。
しかし元を辿るとオカンが車の中で聴いていたArabesqueの『キャバレーロに夢中』のイントロが人生で初めて覚えた旋律らしい。因みに『キャバレーロに夢中』の媒体はカセットテープであった。
レコードからCD
私の親世代になると、家で聴けるレコードが主だったようだ。それに、外で聴けるジュークボックスなる物があって、200円入れて好きな音楽を聴いていたらしい。流石にレコードは持ち歩けんからなぁ(笑)。外で好きな時に聴く音楽、これは確かに進化と言えるだろう。
ラジオから録音し、カセットテープで聴くと云う手もあったようだ。
更には、カセットテープを再生出来て、しかも持ち歩けるコンパクトな機械も出て来て、音楽は手頃になった。だが、音楽の進化はコンパクトディスクに移り、CDプレーヤーの時代になった。
CDからスマホ
CDが衰退し始めたのは、スマホで着うたと云うサービスが始まった頃か。なんと好きな曲だけダウンロードして、ガラケーで聴ける、なんて時代が来てしまったのだ。例えばアルバム曲1曲だけDLなんて云う、とんでもねぇ時代だ。
我ら(?)CDユーザーは、"CDを買うのが当たり前過ぎて"、アルバム曲聴く為にアルバム買ったり、シングル曲纏めて聴きたいからアルバム買ったりみたいな時代なのに、アルバム買わなくてもボーナストラックだけ聴けるじゃん、みたいな。
ガラケーは進化し、スマホになった。これでパケット通信地獄、通称パケ死から脱出する事になった我ら(?)はこぞってダウンロードしまくった。
スマホからYouTube
ところがだ、昨今データ使い放題+YouTubeで好きな曲を好きな時にアタマからエンディングまでキッチリ聴けるでは無いか。我ら(?)の時代はPV(プロモーションビデオ)観るのは、それこそまた、ビデオテープでビデオデッキ無いと見れねぇのよ(笑)。しかもPV、お前いつの間に呼び方がMVになった。
WALKMANでさえ、新しいタイプはChromeが付いていて、YouTube観れるってんだからビックリだ。しかも今度はサブスクリプション(定額制)で聴き放題とか云うとんでもなさである。我らのシングルCD1枚1000円の時代とは(´・ω・`)
エンディング
そんな訳で手軽に聴ける分、どんどん価値が低くなる謎の現象まっ只中の音楽の"データ"だが、音楽の進化は何処を目指しているのだろうか。
人が音楽を欲する限りは、作り続ける人も居るだろうが、"データだけが"価値が無くなっていく。元々、生の音を楽しむものがデータ化するのも少し悲しい気がしていた。『Live Emotion'97』のビデオ観た時にそう思ったのに。笑
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