This 2
前のお話はこちら
This
https://note.com/rikamizuno/n/nb9fd75301fe6
「1年生の最初に戻ってやりなおしたい。
お母さんが無理矢理やれって言って、
俺がいやがっても勉強させてくれてたら、
こんな風にはなってなかったかもしれへん。
なんでお母さん、
あんとき俺にもっと勉強しろって言ってくれなかったん。」
なんだと!!!
と、怒鳴りつけたい気持ちはやまやまでしたが、
ぐっとこらえて言いました。
「そうかなぁ。あの時お母さんがそうしたら、素直に勉強できたと思う?」
そうしたら。
「そうやで。絶対やってない。わかってるよ。
俺はわかってるけど、誰かのせいにして逃げたいねん。
わかってるけど自分のせいだって思いたくないねん。」
「なにそれ!
それで全部お母さんのせいにすんの!(笑)」
「もうそういうことにさせといてほしいねん。
ちょっとそういう事にさせといてくれてもいいやんか。(笑)」
「ずるいなーーーーー!(笑)」
二人で大笑いしました。
笑いながらちょっと泣きそうになったけれど、
こらえながら彼に言いました。
「あのさぁ、やり直したいって思ったことが素晴らしい事なんだよ。
そして絶対遅い事なんてないんだよ。
やっとそう思えるようになってよかったじゃん。
3年生になってからだったら、もっと大変だったよ。
今でよかったじゃん。
お母さん、協力するから一緒に頑張ろうよ。」
「うん。やってみるわ。」
それから彼はまた少し勉強に対して前向きになるようになりました。
でも今まで1年以上怠けて遊びたいだけ遊んできてしまった生活を
立て直すことはかなりハードルが高いわけです。
私が仕事でいない時に、
自主的に机に向かうのはかなり大変だったようで、
気持ちはあっても何にもやってない日は多かったと思います。
私も「あの時なんで・・・」と言われるのは嫌なので、
ちょこちょこ釘もさすようになりました。
テスト前にはちょっとお尻もたたくようにしてみたり。
そんなこんなで迎えた2学期の中間テスト。
彼は言いました。
「お母さん、あんな、俺、英語と数学はどうしてもわからんねん。
とりあえず今回、国語と社会と理科をめちゃくちゃ頑張ってみるわ。
もちろん英語も数学もやるけどさ、
まずできると思うものからやってみていい?」
「いいよ、いいよ。自分がしたいようにやってみ。」
そしてはた目からみても、今までとはちょっと違うぞ。
と思えるように、問題集や教科書に向かっていた彼。
私に問題を出してくれと言って来たりもするようになって、
見事国語・社会・理科は平均点をゲット!!!!
快挙です!!!
でも数学と英語は。(汗)
高校に行くためには数学と英語は必須。
さあどうしよう。
ということで、また彼とちょっと話をすることにしました。
つづく。
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