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妊娠して初めて気づいた事(つわり編)

妊娠して初めて気付いたこと、今回は「つわり編」です。私の場合、本当につわりがひどくてトラウマレベルになりました。

①妊娠発覚直後から始まるつわり

妊娠が分かったのがちょうど5週目(2ヶ月)に入った頃でした。

妊娠が分かる前日、夕飯を食べた直後、胸やけのような感覚があって「なんだか気持ち悪いなぁ~」と感じていました。(この時に食べていたエビチリはいまだにトラウマになっていて食べることができません泣)

まさかこれが「つわり」の始まりだったとは!

次の日、病院で検査してもらい妊娠が発覚!!ここから私の「つわりLIFE」がスタートします!地獄の2.5ヶ月でした(泣)

➁何も食べられない~吐きつわり~

食べた後の気持ち悪さが「つわり」だと気付き、つわりについてめちゃくちゃ調べました!友達にも色々ヒアリングした結果、全くつわりの症状がないという人もいれば(うらやましい)、「妊娠悪阻」と呼ばれる重度のつわりになってしまう人もいることが分かりました。

つわりの症状には、簡単にまとめる以下の4つがあると言われています。
(1)吐きつわり=とにかく吐き続ける
(2)食べつわり=食べないと気持ち悪くなるので食べ続ける
(3)匂いつわり=匂いが吐き気を誘発する、気持ち悪くなる
(4)眠りつわり=眠くてしょうがない、身体がだるいなど

私は(1)の吐きつわりと(3)の匂いつわりがひどくて、1日に10~30回は吐いていました。

ありがたいことに今の仕事は完全にオンラインワークなので、家で一日中仕事ができ、吐きたいときに吐き、休みたいときに休むことができました。(メンバーも理解のある人が多く、本当に感謝しています。)

もしこれが「オフィスに出社しなくてはいけない、立ち仕事、対面での仕事」が中心だったら間違いなく休職せざるを得ない状況でした。(実際私の知人・友人は休職したり、退職したりしています。)

私のケースは、つわりが始まった直後から症状が重く、ごはんが全く食べられなくなり、パンなどの小麦製品をほんの少ししか食べれませんでした。

食べた数秒後には吐く、とにかく、吐く、吐く、吐く、吐く!

この繰り返しで、一日の多くをトイレで過ごすようになりました。
PCに向かって作業していても横には袋を準備し、吐く、オンライン会議中も画面をオフにして吐く!

吐き続けたせいで胃に吐くものがなくなると、胆汁が出てきたり、胃酸でのどがやられて出血したり、終わりの見えない「エンドレスつわり」に心も身体もボロボロでした。

気持ち悪さと、仕事が思うように進められないストレスと、コントロールできない自分の体の辛さに泣きました。

そしてついに水が1滴も飲めなくなり、病院で毎日点滴をすることになりました。

➂毎日点滴に通う日々~妊娠悪阻へ~

病院につわりのことを相談すると、私はどうやら「妊娠悪阻」であることが判明しました。

妊娠悪阻(おそ)とは、「妊娠中にみられる極めて強い吐き気や激しい嘔吐のことで、体重が減少し、脱水症状となり、栄養不足のため体が脂肪を分解し、その老廃物(ケトン体)が蓄積する状態」のことです。

私は血液検査でこのケトン体の数値が高くなり、体重も8キロ以上減少し、水さえ飲めないという状況に陥りました。鏡でみる自分の瘦せ細った姿が痛々しく、怖くなりました。

水をこんなにも「気持ち悪い!」と感じたのは初めての経験で、かろうじて経口補水液を口に含ませるのが精一杯。

当時、お腹の中の赤ちゃんに栄養を届けられない罪悪感でいっぱいでした。(先生からはまだそこまでへその緒から栄養を必要としていない時期だから大丈夫と慰められました。)

病院から入院するように言われたのですが、この時仕事が忙しかったこともあり、入院ではなく通院を選びました。毎日通院し、点滴(水分と栄養補給)をすることでかろうじて生き延びました。

点滴は1本2時間かかり、時に2本する必要があったため、4時間ぐらい病院にいる日もありました。

看護師の方からは「絶対安静!!」と言われていましたが、PCをこっそり持ち込んで仕事をしていました。ごめんなさい。

誰ですか?「妊娠は病気ではない」と提唱された方。もはや病気の定義って何ですか?(心の声)

そしてつわりって誰得の症状なのですか~?(心の声)

④点滴針が打てない!~針をつけたままの生活~

毎日の点滴でなんとか生命を維持していましたが、とうとうついに点滴針が打てないというところまでやってきてしまいました。

水分がちゃんと補給できていないと、血管が浮き上がってこず、針がさせないのです。&毎日打ちすぎて打てる血管が残されていませんでした。

そこで病院からは「もうこれ以上針を抜いたり、さしたりしない方がいいと思うのでつけっぱなしにしておきましょう!」と提案されました。

ど、どういうこと???

こういうことです。

「この状態で約1週間ぐらいは持つから~」と看護師の方に言われ、針とチューブがついた状態でずっと過ごしました。

「昔はこんなことできなかったらあなたラッキーね!」と言われましたが、ラッキーなのかな?まぁ、ラッキーかと自分を慰めました。

お風呂に入るときは、これにサランラップを巻いて入りました。服を着るときはチューブにひっかからないように気を付ける必要もありました。

この時期はとにかくフラフラで歩くことさえできなくなりました。
一日の多くの時間をベッドの上で過ごしました。(寝ながらPC作業をしていました。)

⑤つわり軽減のためにやったこと

(1)つわり緩和バンド

つわり初期でまだ妊娠悪阻ではなかった頃、関西に出張する用事がありました。日本ではつわり止めのような薬は病院からもうらことができないため、なんとかつわりを少しでも緩和できるものがないか調べたところ、つわり緩和バンドなるものを発見!

手首に巻くバンドなのですが、つわりだけではなく、乗り物酔いにも効果を発揮するとのこと!

が!!!正直私には全く効果がありませんでした。(心理的にはあったのかもしれませんが)

(2)生姜系の食べ物

生姜やミントなどはつわり軽減にいいと聞いて試してみましたが、水分さえ受け付けない私は、生姜やミントの香りをかぐだけでも吐いてしまったので、無理でした。

友達がつわり軽減のために色々物資を送ってくれましたが、どれも受け付けず本当に申し訳なかったです。ごめんなさい。

(3)とにかく寝る

私にとってつわり軽減で一番良かったのは、とにかく寝ることでした。
寝ているときだけはつわりの辛さから解放されました。
眠ることがこの時期の私にとって唯一の喜びでした。

⑥ようやくつわりが終わる~長かった2.5ヶ月~

つわりのピークは妊娠8~10週くらいで、多くが妊娠12~13週にはおさまると言われています。(長くても妊娠15~16週になるとほとんどの人が終わるとのこと)

私が点滴がなくても水が飲める、食べ物が食べられる状態になったのは、15週の頃でした。

つわり中、「もう二度と食べられないかもしれない」と思っていましたが、症状が収まると普通に食べれるようになりました。

食べ物を咀嚼できる喜びに打ち震えました!!

誰にかはわかりませんが、何度も「ありがとう!ありがとう!ありがとう!」と感謝の気持ちが沸き起こってきました。

⑦まとめ

妊娠発覚直後から始まったつわりライフ
正直、本当に苦しくて今でもトラウマになっています。

ただ妊娠してつわりを経験したおかげで、自分がこれから母親になり、お腹の中の子供を守っていかなくてはいけないんだという覚悟が芽生えましたし、こんな大変な思いをして産んでくれた母親への感謝の気持ちに溢れました。(実際母親もひどいつわりだった)

つわりの時期は、妊娠週数でいえば初期のころでお腹も目立たないし(公共交通機関で席を代わってもらえないケースが多いと聞きます)、産前休暇も取れる時期には該当しません。

私のように毎日通院や入院を迫られる状況下で、必ずしも職場の理解を得られるとは限りません。シフトや人数等の関係で、急に休んだりすることも難しい職場もあると思います。

またパートナーに状況を理解して、気遣ってもらったり、サポートを受けられない場合もあると思います。

男女や世代に関わらず、妊娠、出産を取り巻く問題に少しでも理解と配慮が広がっていけばいいなと思います。


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